ツアー5連勝中のタイガー・ウッズはこのCAでは3年連続チャンプということもあり、当然興味の焦点はウッズの6連勝、ドラール4連勝なるかに絞られる。実際ウッズは2日目終了時点で12アンダーで首位のジオフ・オグルヴィの後ろにぴたりとつける11アンダーで折り返す。しかし3日目は雨に祟られる中をするすると他のゴルファーに追いつかれる。雨天順延の中、3日目途中での暫定スコアはオグルヴィ14アンダー、アダム・スコット13アンダー、そして11アンダーにウッズ、ヴィージェイ・シング、ティム・クラークが並ぶ。


結局日曜も最終パーティはやっとフロント・ナインを終えたところで日没順延で、決着は月曜となった。第3ラウンドを終えた時点での順位はオグルヴィ16アンダー、その下にシング、グリーム・ストーム、レティーフ・グーセン、ジム・フューリック、スコットの5人が12アンダーで並ぶ。結局ウッズは第3ラウンド、イーヴン・パー・プレイで11アンダーだ。この日の調子こそ今一つだったとはいえ、カップの縁に蹴られたパットがいくつもあったのが惜しまれる。


ウッズは最終ラウンドも少しずつスコアを伸ばすがボギーが3つもあり、15アンダーでレギュレイションを終える。直後にグーセン、フューリックの二人が16アンダーでレギュレイションを終え、ウッズの6連勝の夢は潰えた。しかし勝ったのは17アンダーで踏ん張ったオグルヴィ。オグルヴィは13番205ヤード・パー3でティ・ショットを大きく左に引っ掛けたが、ギャラリーに当たってグリーン側に跳ね返った。あれがなければカート・パスも越えてグリーンを30ヤードは外したところだった。


しかもオグルヴィは第2打をダフり、ボギーで上がれば御の字という第3打のチップ・ショットを強引にカップ・インさせてパーを拾う。フラッグに当たっていなければ20フィートはカップをオーヴァーしていたのは間違いなく、このホール、ついてない時ならトリプル・ボギーを叩いてもおかしくないところをパーで切り抜けることができたのが最大の勝因だ。


16アンダー2位にはグーセン、フューリックの他にシングも入った。オグルヴィと同じ最終組で回っていたシングは、難しいとはいえこれを入れれば並ぶフリンジからの25フィートのチップ・ショットがあったが、1フィート左に外した。ウッズは15アンダーで5位、13アンダー6位にストーム、スティーヴ・ストリッカー、ニック・オハーンが入った。CAと同じ日程で行われたプエルト・リコ・オープンは、グレッグ・クラフトが14アンダーでツアー2勝目を上げた。


ところでCA最終日となった月曜は、中継はゴルフ・チャンネルだったのだが、ふとCAの結果はどうなったかと思って昼過ぎに何の気なしに合わせてみたゴルフ・チャンネルの生中継で、アイルワースがレイク・ノナと勝負するクラブ対抗のタヴィストック・カップにウッズが出ていた。画面に出ているライヴという文字によると、これは今現在やっているプレイの中継のはずだが。いくら両方ともフロリダとはいえ、午前中にCAが終わったその足で地元に戻り、これに出ているのか。よく見ると、やはりCAにも出ていたアーニー・エルスやニック・オハーンなんてのもいる。


こいつらタフだと思う反面、たかだかクラブ対抗戦だろ、こんなプロの最高峰が出るようなものなのかとも思う。しかしさらに、サッカーのクラブ対抗戦だって元々こういう風に発展してきたのだろうしとも思う。しかし彼らはやはりアピアランス・フィーをもらってこれに出ているのだろうか、それともやはりライダー・カップのようにプライドだけを賭けているのかと不思議な気持ちになった。







< previous                                    HOME

 

CAチャンピオンシップ

2008年3月20日-3月24日   ★★1/2

フロリダ州マイアミ、ドラール・ゴルフ・リゾート&スパ

 
inserted by FC2 system