EDSバイロン・ネルソン・チャンピオンシップ

2005年5月12-15日   ★★1/2

テキサス州アーヴィング、TPCアット・フォー・シーズンス・リゾート

今回のバイロン・ネルソン、なんといっても話題の焦点は予選連続通過記録が142で途切れたタイガー・ウッズの予選落ち。98年2月以来7年間かけて達成した記録についに終止符が打たれてしまった。しかも通算記録第2位は、このトーナメントの名が銘打たれているバイロン・ネルソンが持つ113である。こういう因縁というかドラマティックな要素が図らずも絡んでくるところが、いかにもウッズらしい。ウッズは結局2日目終了時点で通算1オーヴァー・パーで、足切りラインのイーヴン・パーに1打およばなかった。メイジャー以外では滅多なことではゴルフの話が一面に来ることはないニューヨーク・タイムズのスポーツ欄も、当然今回ばかりはこの話題で一色だ。


現在、ウッズの142という記録のすぐ下は大きく離れてアーニー・エルスの19だと聞かされると、142というこの記録は、将来、本人以外に破られることはまずないと思われる。エルスは一年の半分はEPGAに行っちまっているし、出来不出来の差が激しいフィル・ミッケルソンにはそのチャンスは永遠に訪れないだろう。安定度では抜群のヴィージェイ・シングも、この記録に達する時にはシニア入りする年齢だ。それにしてもウッズとキャディのスティーヴは、久方振りにトーナメントのある週末になんの予定も入ってないという状況を味わっているに違いない。どうやって時間を潰したらいいのか戸惑っているんじゃないか。


それにしてもおかげでそのショックで今回ばかりはプレイに集中できない。結局15アンダーで勝ったのは初優勝のテッド・パーディで、1打差でルーキーのショーン・オヘアが続いた。11アンダー3位にはヴィージェイ・シング、ボブ・トゥエイ、ダグ・バロンの3人、10アンダー6位にはニック・プライス、スコット・ヴァープランク、丸山茂樹、オマー・ユーレスティら4人が入った。シングは今回単独3位以上ならまたワールド・ランキングNo. 1に返り咲きだったのだが。しかしいったんは3位のチャンスすらなかったように見えたものを、17番パー3をホール・イン・ワン、18番パー4でもバーディをとっていきなり3位タイなんだからすごい。





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