EDSバイロン・ネルソン・チャンピオンシップ

2003年5月15-18日   ★★1/2

テキサス州アーヴィング、TPCアット・フォー・シーズンス・リゾート・ゴルフ・コース、コットンウッド・ヴァリー・ゴルフ・コース

昨年までは電話会社のヴェライゾンがスポンサーだったこのバイロン・ネルソン・クラシック、今年は投資会社のEDSがスポンサーだ。今年のツアーはHPクラシックやフォード・チャンピオンシップ等、新スポンサーが多い。ツアーも新スポンサー探しに大変だろう。


勝負の方は、2日目終了時点で10アンダーのヴィージェイ・シングが首位に立つ。昨年優勝の丸山茂樹は残念ながら予選落ち。ツアーは甘くない。シングはその後も首位を譲らず、このまま行くかと思われたが、最終日、そのシングをつかまえたのがニック・プライス。最近プライスも復調の気配が濃厚だ。プライスは14番パー4でバーディを奪い、14アンダーとなった時点で初めて単独トップに立つ。しかし続く15番パー4でボギーを叩き、逆にシングが15番でバーディを奪った時点でまた逆転する。シングは続く16番パー5でもバーディを奪い、15アンダーとなってプライスに2打差。あとはそのまま逃げ切った。最終スコアはシング15アンダー、プライス13アンダー、第3位には12アンダーでロバート・アレンビー、第4位に11アンダーでスコット・ヴァープランクが入った。シングはこれでフェニックス・オープンに続き、今季2勝目。今季既に3勝のタイガー・ウッズ、マイク・ウィアー、デイヴィス・ラヴ3世、2勝のアーニー・エルスに並ぶマルティプル・ウィナーとなった。


シングはLPGAのアニカ・ソーレンスタムのPGAツアー参加に懐疑的、というか反対で、私の知る限り、メイジャーなゴルファーでは彼一人が反対意見を表明している。そのため今回のトーナメントではプレイとは違うところで注目され、話の種にされたのを自分のゴルフで黙らせたという感じで、この辺はさすが世界の一流ゴルファーだ。さて、そのソーレンスタム、正直に言うと、私は彼女が上位に絡むどころか、予選通過するのも難しいと思う。一昨年のバトル・アット・ビッグホーンでタイガー・ウッズやデイヴィッド・デュヴォールと一緒にプレイして、彼らのビッグ・ドライヴに釣られ、自分も振り回し、普段はまっすぐ飛ぶゴルファーの代表みたいなソーレンスタムが、右に左に曲げまくっていたことをよく覚えている。周りを同様の飛ばし屋がざらにいるPGAの男性ゴルファーに囲まれては、ソーレンスタムが自分のゴルフができるかは非常に疑わしい。注目度も普段とはケタ違いのはずだし。とはいえ、一ゴルフ・ファンとして私が見たいのは世界のトップのゴルフであるわけで、彼女が週末もプレイすることになれば、それはそれで非常に興味深い。今回のコロニアルは非常に楽しみだ。







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