毎年なかなかの好勝負を見せてくれるバイロン・ネルソン・クラシック。 昨年もプレイオフにもつれる熱戦で沸かせてくれた。今年はまず2日目、フレッド・カップルスがあわや59かと思われるゴルフを見せる。結局カップルズは最後の2ホールをボギーで、59どころか63で終わったが、数年前にも優勝目前にして17番パー3で池に落として負けたことがあるなど、このコースでわりといいところを見せる。3日目には今度はジャスティン・レナードがコース・レコード・タイの61で回る。そして3日目を終わった時点で首位は13アンダーのスコット・ヴァープランクとロバート・ダムロン。


しかしすぐその後にレナードやヴィージェイ・シング、カップルス、ニック・プライス、デイヴィッド・デュヴォールあたりが控えており、勝負はまだまだ全然わからない。昨年勝負を盛り上げたデイヴィス・ラヴ3世が首の調子がよくなく出場辞退で、昨年および先週調子よかったフィル・ミッケルソンも今回は予選すれすれの通過、先週3位のアーニー・エルスは予選落ち、タイガー・ウッズも3日目終了時点で首位に6打差とちと苦しいなど、このあたりがもうちょっと頑張ってくれればもっと面白くなるのにと思うが、まあいいでしょう。


そしたら最終日、TVをつけてみたら14アンダーでプライス、ダムロンらと並んで首位に立っているのはウッズ。まったく昨年と同じ追い込みを見せてギャラリーを沸かせる。本当にやってくれる。勝負はこうでなくっちゃ。しかしたとえウッズが14アンダーでコース・アウトしようとも、上位の面々はまだフロント9でプレイしており、これからスコアを伸ばしてくるだろうから、14アンダーが優勝スコアになるのはちと無理だろう。と思っていたら、やっぱりその通りになった。結局最後は17アンダーでタイのヴァープランクとダムロンのプレイオフとなり、この二人以外はウッズ、プライス、デュヴォールが14アンダーで続いた。ヴァープランクは最終18番でバーディをもぎ取ってダムロンに追いついたが、ダムロンもバーディ・パットがあと1インチ転がれば入って勝っていたなど、接戦で沸かせる。惜しむらくはこれがヴァープランクとダムロンでなくてウッズとデュヴォールとかカップルスとシングとかの勝負だったらなあ。でも、まあいい。文句は言うまい。


プレイオフは18番、17番、18番と、ヴァープランク、ダムロン、ヴァープランクの順に優勝バーディ・パットを本当にすれすれの惜しいところで逃す。結局勝ったのは4番目のプレイオフ・ホールの17番パー3でやっとバーディをとってヴァープランクをうっちゃったダムロン。ダムロンはこれがツアー初優勝とは思えない粘りで接戦をものにした。昨年に引き続き、面白い勝負だった。







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ヴェライゾン・バイロン・ネルソン・クラシック

2001年5月10-13日   ★★★1/2

テキサス州アーヴィング、TPCアット・フォー・シーズンス・リゾート

 
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