初日終了時点で4アンダーで首位のデイヴィス・ラヴ3世と3オーヴァーのタイガー・ウッズの差は7打差。2日目終了時点で11アンダーのラヴ3世とウッズの差は11打差。3日目ラヴ3世は1オーヴァー71とちょっともたつきジョン・ヒューストンに並ばれるが、それでもウッズとの差は7打差あり、98年のMCIクラシック以来2年振りにラヴ3世が優勝かと思っていた。


日曜日、TVをつけたら首位のラヴ3世は変わらないが、なんとそのすぐ後ろ、1打差にウッズがつけていたのでびっくり、おお、またやってくれたかといきなりTV画面に集中。いやあ面白かったぞ。ウッズのみならず、フィル・ミッケルソン、ジャスパー・パーナヴィクも絡み、ラヴ3世、ヒューストンと共に5人での首位争い。16番パー5ではウッズがバーディをもぎ取り、ついに首位に並ぶ。パーナヴィクは途中1フィートのパー・パットを外すという致命的なミスをしながらも盛り返す。ヒューストンは一時脱落したかと思ったが、こちらもしぶとく粘る。最近最終日に多叩きして崩れるラヴ3世だが、今日は簡単には崩れない。しかし、最後の最後、17番パー3でバーディをもぎ取り、ついに単独首位に立ったのはミッケルソン。今季のミッケルソンはウッズの連勝記録をストップしたビュイック招待といい、いい時にいいゴルフを見せる。


と思っていたら、ミッケルソンは18番のティ・ショットをラフに打ち込み、第2打はバンカーへ。その後のアップ&ダウンに失敗してボギー。一つスコアを落とす。結局レギュレイションが終わった時点でミッケルソン、ラヴ3世、パーナヴィクが11アンダーで並び、3人でのプレイオフ。ウッズとヒューストンは惜しくも1打差でプレイオフならなかった。ウッズはなあ、最終18番のバーディ・パットが入ってたらなあ。本人は入れたと思ってたみたいだし、私も入ったと思ったんだが、無情にもボールはカップの左をかすめていった。しかしもっと悔しいのはやっぱりラヴ3世だろう。ほとんど勝ちゲームをプレイオフに持ち込まれたばかりでなく、最終18番では6フィートの優勝バーディ・パットを外した。本人の気持ち、察するにあまりある。


18番でのプレイオフは3人ともパーで、勝負は17番、パー3へ。20フィートと一番遠かったラヴ3世が先にパット、見事に沈める。フリンジから15フィートのミッケルソンのパットは、カップの左に弾かれ、一人脱落。ティ・ショットをピン手前3フィートに奇麗に寄せていたパーナヴィクもバーディ。ラヴ3世とパーナヴィクで勝負はまたまた18番パー4へ。そこでなんと、CBSは中継を打ち切ったのだ。そんなのありかよ。最後の最後、雌雄が決するという時にいきなりニュースなんて。賭けてもいいが、絶対的人気のあるNFLやNBAならたとえどこまでオーヴァー・タイムになろうと絶対に途中で中継を打ち切るなんてことはしないだろう。


昨年、MLBのメッツのプレイオフの試合なんて延々延長15回(13回だったかな?)、深夜過ぎまで中継していたというのに。畜生、ゴルフはまだマイナーなスポーツだったか。それでも、もしウッズが優勝に絡んでいたらやはり中継は続けていたような気はするが。結局、この後すぐの18番でラヴ3世がボギーを叩き、パーで抑えたパーナヴィクが優勝を決めたということを知ったのは、夜のスポーツ・ニュースを見てであった。ラヴ3世はその時も4フィートのパー・パットを外したらしい。ゴルフ中継はABCがすぐ途中で中継を打ち切るということで悪名が高かったのだが、CBS、おまえもだったか。ああ、フラストレーションが溜まる。







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GTEバイロン・ネルソン・クラシック

2000年5月11-14日   ★★★1/2

テキサス州アーヴィング、TPCアット・フォー・シーズンス・リゾート

 
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