3日目を終わって8アンダーで首位はアダム・スコット。3打差5アンダーにバート・ブライアント、ケヴィン・サザーランド、チャーリー・ホフマン、ライアン・ムーアの4人。さらに1打差4アンダーにセルジオ・ガルシア、ダドリー・ハート、ジャスパー・パーナヴィクの3人が続く。


最終日はテキサスにしては低い気温や風もあり、ほとんどのゴルファーがスコアを崩す。スコットも5番パー3でティ・ショットを池に落とすなど、最初の5ホールで3つスコアを落とす。一方この日ただ一人踏ん張っていたムーアが10番パー4でバーディを奪って7アンダーとなった時点で、初めてスコットに代わって単独首位に立った。


しかしムーアは13番パー3、14番パー4と連続ボギーで5アンダーとなって、またスコットが6アンダーで首位に返り咲いたと思ったら、そのスコットも15番パー4でボギーを叩き、二人とも5アンダーで並ぶ。二人とも15番パー5でバーディをとった後、ムーアは17番パー3で珍しいバーディを奪い、7アンダーとなってレギュレイションを終える。スコットは6アンダーのまま18番パー4を迎え、バーディをとってプレイオフに賭けるしかないが、そこで見事に10フィートのバーディ・パットを沈め、二人のプレイオフになった。


18番でのプレイオフはレギュレイション同様完璧のティ・ショット、セカンド・ショットを放って、15フィートと20フィートのムーアの内側につけたスコット有利だったが、これをショートさせ二人ともパーで、プレイオフ2ホール目の17番へ。ティ・ショットを引っ掛けてカップまで60フィート残したムーアに対し、あわや池ポチャと思われたところから乗ってきて10フィートにつけたスコットが今度もまた有利に立つが、スコットはこれも外し、二人ともパーで勝負はまた18番へ。


スコットのティ・ショットはフェアウェイ右のバンカーに入り、スタンスをとれない第2打はグリーンに乗ったものの50フィートを残す。一方のムーアはグリーン奥からちょっとこぼれたとはいうものの入れ頃の15フィート。スコットはここまでチャンスを生かしきれなかったツケが回ってきて、こらえたムーアの逆転勝ちかという筋書きかと思わせて、なんとスコットは50フィートのパットを入れてしまう。これが入ってなんで前の2ホールをミスるんだ。一方ムーアのパットも絶妙で、これは入ってプレイオフ継続かと思われたがわずかに左にそれ、この瞬間、スコットがツアー6勝目を上げた。3アンダー3位にはブライアント、2アンダー4位にニコラス・トンプソン、マーク・ヘンスビー、カール・ペーターソンの3人が入った。







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EDSバイロン・ネルソン・チャンピオンシップ

2008年4月24日-4月27日   ★★★1/2

テキサス州アーヴィング、TPCアット・フォー・シーズンス・リゾート

 
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