3日目までトップのトム・レーマンが、最終日13番パー5で第3打のバンカー・ショットを大きくグリーン・オーバーしてダイレクトの池ポチャでボギーで上がり、いきなり首位から転落し、その後もボギーを叩いて2打差で追い上げに回るという展開になってから、俄然面白くなる。その後レーマンは3度のバーディ・チャンスを全部すれすれでミスし、結局1打差でトム・パーニスJr.が初優勝したのだが、4打差リードで最終日を迎え、ほとんど手中にした勝利を逃したレーマンは悔しいだろうなあ。96年以来勝ち星がなかっただけに、私も勝たしてやりたいと思ったのだが、勝利の女神は非常だった。


ところで私のゴルフ体験だが、こないだ行ったパブリック・コースではラウンド5時間余って、腹が立った。コースが長くてじじばばが多いと、どうしてもこうなる。プレイしている時間よりも待ち時間の方が長い。何で毎ホール待たなければならないのかさっぱりわからない。もう2度とあそこには行かない。一緒にプレイした白人のカップルとおっさんは3人ともフロント9が終わると帰ってしまった。おっさんの方は朝プロからレッスンを受けてコースに出、またその後レッスンがあると言っていた。ゴルフってはまるとやっぱり怖い。


フロント9の後、私は意地で10ホールと11ホールを一人で回っていたのだが、一人でするゴルフって今一面白くない。前と後ろに誰もいなければボール2、3個持って練習しながら回るのだが、あいにく詰まっているのでそれもできない。しかし12ホールになると、あまりのスロウ・プレイに我慢できなくなったカートに乗っている男の二人組が、私が一人で回っているのを見て何組かを飛ばしてやってきて私にジョインした。


コリアンとアラブ系の若い二人だったが、彼らは多分大学かどこかでクラブに入ってやっているという風のゴルフをしていた。コリアンの方はドライヴィング・アイアンで300ヤード飛ばすんだからやになっちまうよ。ニューヨークは最近雨が降っていなくてゴルフ場でもグリーン以外の散水は禁止されており、フェアウェイの芝がほとんど枯れかかって堅くなっているため凄くランが出るのだが (おかげで私のドライヴも250ヤード以上出てそれはそれなりに気分いいのだが、アイアンでダフるダフる)、それでもドライヴァーを使わずにパー5を2オン狙いさせていく奴と一緒にプレイすると結構がっくり来る。


その彼らも、17ホール終わった時点でバイトに間に合わないと慌てて帰ってしまった。それで最後のホールをまた私の後ろから来た今度はインドネシアから来たという二人組とプレイしたのだが、まるっきり自己流なのに (グリップが完全なベースボール・グリップでまるでバットを振るようにクラブを振るのだ) こいつらも飛ばす飛ばす。結局その日は7人の様々な国籍の人間とプレイして帰ってきた。俺って結構民間大使をやっているよなと思った一日だった。







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ビュイック・オープン

1999年8月5-8日   ★★★

ミシガン州グランド・ブランク、ワーウィック・ヒルズ・カントリー・クラブ

 
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