ビュイック・オープン

2005年7月28-31日   ★★1/2

ミシガン州グランド・ブランク、ワーウィック・ヒルズ・ゴルフ&カントリー・クラブ

トーナメント開始前までかなり雨が降り、グリーンが柔らかくなって今回はロウ・スコアが続出するだろうという関係者の予言通り、今年のビュイック・オープンはバーディ・ラッシュで沸く。2日目、タイガー・ウッズが11アンダー61というスコアを叩き出すかと思えば、3日目ヴィージェイ・シングはフロント・ナインを7アンダー29で回るという具合で、3日目終了時点で首位のシングのスコアは22アンダーと、既にシング本人の昨年の優勝スコアに1打足りないだけだ。


勝負の方は2日目終了時点で首位のシングが13アンダー、ウッズ12アンダーと週末を期待させたのだが、ウッズの3日目の調子が今一つで、最初の4ホールで3ボギーと、絶好調のシングを前にいきなり差が開く。ウッズは後続にも続々と抜かれ、一時はシングとウッズとの差が9打差まで開き、接戦を期待したファンをがっかりさせる。とはいえウッズは後半少し盛り返し、14番パー5で第2打を池ぽちゃしながらドロップした後の50フィートのバーディ・パットを沈めてギャラリーを沸かせるなど、なかなか楽しませてくれた。とはいえ3日目を終わって22アンダーのシングに対し、2位のザック・ジョンソン17アンダー、ウッズは8打差14アンダーの4位タイと、はっきり言って勝負としては既に決まったも同然。


最終日はさすがにシングもスコアを伸ばすのに苦労するが、ウッズも3日目同様、やはり出だしで躓く。6番を終わった時点で差をつめるどころか二人の間は10打差となり、さすがに勝負あった。と見えたところから、ウッズはバック・ナインを猛チャージで追い込みを見せる。14番340ヤード、パー4の1オン1パットのイーグルなんてウッズならでは。とはいうものの、本気でシングに追いつこうと思うにはいくらなんでも差がありすぎた。17番パー3でティ・ショットをミスして木に引っかけておきながらうまくボールはグリーンに落ち、バーディを奪ってギャラリーを沸き立たせておきながら、18番パー4ではティ・ショットを大きく右に曲げてボギーと、やはり最後の締めがなあ。


結局ウッズはこの日6アンダー66の通算20アンダーでレギュレイションを終える。シングはこの日2アンダー70、通算24アンダーで、自身の持つ記録を一つ縮めて楽々と勝ち、ビュイック・オープン2連勝、このトーナメント通算3勝の新記録で今季4勝目を飾った。ウッズと同じ20アンダー2位タイにはジョンソン、18アンダー4位にロバート・アレンビー、17アンダー5位にダドリー・ハート、16アンダー6位にジェフ・ブレハウトとジム・フューリックが入った。それにしてもジョンソンってクリス・オドネルに似ている。
 





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