初日、2日目と首位に立っていたウッディ・オースティンが3日目にスコアを伸ばせず、その他のメイジャー・ゴルファーが差を縮めてきて俄然面白くなる。オースティンに代わって首位に立ったのはクリス・ペリー。しかしハル・サットンが2打差ですぐ後ろにおり、フィル・ミッケルソン、ヴィージェイ・シング、タイガー・ウッズらもスコアを伸ばしてくる。尾崎直道も3打差で控えている。特にウッズはメイジャー直前のトーナメントには出場せず、休みに当てるというこれまでの慣例を打ち破ってまでわざわざエントリーしてきた。首位に6打差とはいえ、最終日何かしてくれるかも知れない。ペリーはこれまでのゴルフから見て調子を維持するのは無理だろう。さて、最終日、誰が来るか。


そしたらペリーがなかなか頑張る。17番を終わった時点で20アンダーと、最終組で一緒にラウンドしている19アンダーのロッコ・メディエイトを抑えて首位に留まる。ウッズ、ミッケルソン、サットン、シングらは及ばなかった。しかし最後の最後18番になって、それまで安定していたペリーのティ・ショットが左ラフへ。第2打はそこからグリーン手前に持っていくのが精一杯。一方のメディエイトの第2打はピンハイの15フィート。ペリーのチップ・ショットはピンを8フィートオーヴァー。先にパットしたメディエイトはこれを沈め、バーディ。逆にペリーは返しのパー・パットも外し、九分九厘手中にしていた勝利を逃してしまい、いきなり天国から地獄へ。可哀想といえばあまりにも可哀想な逆転サヨナラ負け。勝負は無情である。







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ビュイック・オープン

2000年8月10-13日   ★★★

ミシガン州グランド・ブランク、ワーウィック・ヒルズ・カントリー・クラブ

 
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