ビュイック・クラシック

2003年6月19-22日   ★★★

ニューヨーク州ハリソン、ウエストチェスター・カントリー・クラブ

今年、ニューヨークは年が明けてからずっと寒く、雪やら雨やらが多い。今回も空は雨模様だ。特に6月は月間降雨量のレコード更新は間違いない勢いで、連日、曇りか雨ばっか。毎日肌寒いったらありゃしない。ニューヨークには梅雨なんてなかったんじゃないのか。このままじゃ今年は夏なしで秋になりそうだ。


トーナメントはそれでも小雨模様の中をなんとか予選を終えるが、3日目途中でついに大降りとなり、雨天順延。その時点での暫定首位は11アンダーのブライニー・ベアードで、2位に9アンダーでスキップ・ケンドールがつける。お、今回はツアー未勝利のゴルファーが勝つ番かと思っていたら、ベアードは最終日に崩れ、混戦模様となる。まあ、勝負が接戦になるのはいいが。


3日目の残りも詰め込んだ最終日、最後の最後になっていきなり11アンダーで首位タイに躍り出たのは、一昨年のこのトーナメントの覇者であり、毎回優勝に絡むセルジオ・ガルシア。このコースと相性がいいようだ。しかしガルシアは最終18番パー5で、2オンが可能ないい位置にいながら、第2打をグリーンそばの深いラフに打ち込み、第3打はラフから出ず、第4打はなんとかグリーンに乗ったものの、ボールは逆方向に転がり落ちる。結局パー・パットも外し、このホール、ボギー、単独首位どころかスコアを一つ落とし、10アンダーでレギュレイションを終える。


結局、勝負はツアー未勝利のジョナサン・ケイと、ジョン・ロリンズの二人が13アンダーでプレイオフとなった。18番で行われたプレイオフは、ロリンズがティ・ショットを林の中に打ち込み、第2打はグリーン手前に持っていくだけ。一方、ケイは完璧なドライヴと第2打で、15フィートのイーグル・チャンス。第3打でグリーンに乗せたロリンズが先にパットするも外し、パーで上がる。2パットで優勝のケイはイーグル・パットを決め、ツアー初優勝を飾った。11アンダーで3位には、ジョーイ・シンデラーが入った。タイガー・ウッズは7アンダーで13位タイに終わり、このトーナメント、ニッサン・オープンと共に、4度出場して一度も勝てないトーナメントとなってしまった。







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