先週の全米オープン同様、ここニューヨーク開催のビュイック・クラシックも雨に祟られる。だいたい、ちょうど全米オープンを湿らせた雨雲が、東征してちょうど今頃ニューヨークに来てんだよな。同じ雨が2週続けてPGAツアーに影響する。おかげでトーナメントの方は、初日から雨模様、順延に次ぐ順延になった。タイガー・ウッズや先週優勝に絡んだスチュワート・シンク、セルジオ・ガルシア、デイヴィッド・デュヴォールらが出場しており、メンツの点ではここ数年で最も見映えがするんだが。


まず初日、ウッズが1番パー3でティ・ショット、続くチップ・ショットと、たった2回ボールを打った時点で雨で翌日順延。金曜はなんとか回復したが遅れを取り戻すまでには行かず、土曜日も午前中一時的に晴れた後、バケツをひっくり返したような土砂降りとなり、結局順延。日曜に第3ラウンド、月曜が最終日となった。これで2週連続、PGAツアーは5日間かけて月曜まで持ち越しだ。私はたまたま所用で、土曜日、その土砂降りでほとんど視界の利かない中、開催ゴルフ場のウエストチェスター・ゴルフ・クラブの近くを車を走らせていたのだが、これじゃいくらなんでもプレイは無理だと思っていた。


トーナメントの方はウッズが初日4オーヴァー75と、全米オープンに続いて調子がよくない。2日目少し取り返し、3日目さらに順位を上げたが、もしかしたら何年ぶりかの予選落ちかもと思ったくらい。3日目が終わった時点で首位は12アンダーのガルシアで、2位が10アンダーのスコット・ホーク。シンクが7アンダーで4位に着けているなど、全米オープンを盛り上げたゴルファーがここでもまだ調子がいい。


しかし今年は、去年、このトーナメントを1打差でプレイオフを逃したガルシアが最終日もスコアを伸ばし、最終日67の通算16アンダーで、13アンダーで2位のホークに3打差をつけて勝った。ガルシアはこれで先月のコロニアルに次いで2勝目。しかし、このトーナメントで私ははっきりとガルシアが嫌いになった。彼はアドレスに時間がかかり過ぎる。あの永遠に続くようなワグルはなんとかしてもらえないものか。打つの打つのまだ打たないの? そろそろ打つ? え、まだ? そろそろかなあ。あーあ、まだかよ、とよそ見した時に打つ。いらいらしてしょうがない。これからは彼が崩れるのを楽しみに見ることにしよう。あ、そうだ、ウッズは最終日イーヴンの通算4アンダーで、結局優勝にはかすりもしなかった。







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ビュイック・クラシック

2001年6月21-25日   ★★

ニューヨーク州ハリソン、ウエストチェスター・カントリー・クラブ

 
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