ディフェンディング・チャンプのロリ・マキロイは怪我で欠場の今年の全英、ダスティン・ジョンソンが初日7アンダーで首位。金曜は天候が崩れ、途中順延。土曜は晴れはしたものの風が強く、グリーン上のボールが転がってしまい、プレイできない。結局早々と日曜に第3ラウンド、月曜最終ラウンドの決定が下る。土曜になんとか第2ラウンドを終了した時点で、ジョンソンがこの日3アンダー、通算10アンダーで首位を維持する。


しかしジョンソンは3日目もたつき、代わって12アンダーで首位に立ったのはルイ・ウーストヘイゼン、ジェイソン・デイ、そしてアマチュアのポール・ダン。11アンダー4位にジョーダン・スピース、10アンダー、パドレイグ・ ハリントン、9アンダー6位にはアダム・スコット、ザック・ジョンソン、セルジオ・ガルシア、レティーフ・グーセン、ジャスティン・ローズら9人が並ぶ。スピースは本気でメイジャー3連勝が狙える位置にいる。3日目はたいして調子よさそうにも見えなかったのに、スコアを伸ばしているというのが強い証拠だ。たいてい一人か二人アマチュアが優勝に絡むのも、いかにも運にも大きく左右される全英らしい。


月曜の最終ラウンドは、ウーストヘイゼン、ジョンソン、マーク・リーシュマンらが交互に首位に立つ。スコット、ハリントン、ガルシアらも虎視眈々という感じで目を離せない。しかしバック・ストレッチに入って優勝争いは、リーシュマン、ウーストヘイゼン、ジョンソン、スピース、デイの5人に絞られる。勝つのはこの5人の中の誰かだ。


まずジョンソンが15アンダーでレギュレーションを終え、一時16アンダーまで伸びていたリーシュマンも、17番パー4でボギーでやはり15アンダーでレギュレーションを終える。スピースは16番パー4でまさかの40フィートのパットを沈めるバーディで15アンダーで首位に並ぶ。まさか本当の本当にメイジャー3連覇の可能性が浮上する。


しかしスピースも17番をボギー、首位に一打差で迎えた18番パー4では第2打がスピンがかかりすぎてグリーンを転がり落ちる。これを入れなきゃアウトのグリーン下からの20フィートのバーディ・パットは惜しくも僅かに左に逸れた。同じく首位に一打差のデイのバーディ・パットも1フィートショート。しかし最終組のウーストヘイゼンは18番で10フィートのバーディ・パットを沈め、15アンダーで並んだジョンソン、リーシュマン、ウーストヘイゼンのプレイオフになった。


1番パー4ではジョンソン、ウーストヘイゼンがバーディを奪うが、リーシュマンは ボギー。2番パー4ではジョンソンのみバーディ。17番は3人ともボギーで、これで優勝はジョンソンかウーストヘイゼンに絞られる。18番ではジョンソンが入れれば優勝のバーディ・パットがあったが外す。ウーストヘイゼンはサドン・デスに持ち込むためにはバーディを獲る必要があったが、外し、ジョンソンがメイジャー2勝目を挙げた。










 

第144回全英オープン   ★★★★

2015年7月16日-7月20日、スコットランド

セント・アンドリューズ・ゴルフ・クラブ (オールド・コース)

 
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