全米に続いてタイガー・ウッズが欠場、注目は昨年初日にトップに立ちながら2日目に崩れて後退したロリ・マキロイ。なんせ今年は既にメイジャー制覇済みだ。しかしマキロイは3日目4オーヴァー74で今回も全英制覇はお預け。


3日目終了時点で5アンダーで首位はダレン・クラーク。4アンダーでダスティン・ジョンソン、2アンダー、トマス・ビヨーン、リッキー・ファウラー、1アンダー、ルーカス・グローヴァー、ミゲル・アンヘル・ヒムネスが続く。ヴェテラン、若手とそれなりにバランスは取れているという印象がある。イーヴン・パーにはフィル・ミッケルソンやマーティン・カイマーもいる。


最終日はミッケルソンが好調で、7番パー5でイーグルをとった時点でこの日5アンダー、通算で5アンダーになってクラークと並ぶ。しかしクラークもこのホール、イーグルでミッケルソンに2打差つける。一方のミッケルソンは後半失速、11番パー3から16番パー3までを4オーヴァーとなってチャンスは潰える。代わってジョンソンがじりじりと追い上げるが、そのジョンソンも14番パー5で第2打をプッシュしてOB、ダブル・ボギーでこちらもチャンスを潰す。


クラークは調子云々よりも、とにかくついてた。完全にグリーンを外したアプローチが絶妙のバウンスでグリーンに乗ってきたり、どう見てもポット・バンカー入りを免れ得ないショットがこれまたラッキーなバウンスで越えていったりというショットが4回はあり、運もなければ勝てない全英を印象づけた。今回はクラークに勝たせるという全英の主の露骨な意志がここまでありありでいいのかという感じだった。


結局クラークはこの日イーヴン・パー、通算5アンダーで全英初制覇、2位がミッケルソンとジョンソンで2アンダー、1アンダー4位がビヨーン、イーヴン・パー5位にチャド・キャンベル、アンソニー・キム、ファウラーが入った。同日程でミシシッピ、マディソンで行われたヴァイキング・クラシックは、クリス・カークが22アンダーで勝った。








 

第140回全英オープン   ★★★

2011年7月14日-7月17日、英国、ケント州サンドウィック

ロイヤル・セント・ジョージス・ゴルフ・クラブ

 
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