ボブ・ホープ・クライスラー・クラシック

2003年1月29日-2月2日   ★★★

カリフォルニア州ラ・クインタ、PGAウエスト、バーミューダ・デューンズCC、ラ・クインタCC、インディアン・ウェルズCC

4日目、TVをつけたら朝方のスペース・シャトル、コロンビアの空中分解墜落事故関係の臨時ニュースをまだずっとやっており、もしかしたら今日はゴルフ中継はないかもと思っていたら、1時間遅れで始まった。少なくとも3時間枠の2時間はゴルフをやってくれるわけだが、私としては全英というメイジャーをやっているのに、ニュースのために完全に中継がなくなった99年のジョン・F・ケネディJr.の飛行機事故よりは今回の方が大事故だと思うのに、この扱いの差は何だと思ってしまった。さて、ともかく、事故で亡くなった者の冥福を祈りつつも、ゴルフを見る。その4日目を終わった時点で、首位は29アンダーのティム・へロン。その下は4打差で25アンダーのジェイ・ハーズとマイク・ウィアーだから、これはヘロンが逃げ切る確率はかなり高そうだ。


と思っていたら、最終日、TVをつけるとヘロンは苦しんでおり、フロント9を終わった時点で2オーヴァーで27アンダーに後退、その間に首位に立ったのは、29アンダーまでスコアを伸ばしたハーズ。49歳のハーズがもしこのまま勝てば、PGAツアー史上6番目に高齢の優勝ゴルファーとなる。


しかしヘロンも踏ん張り、14番パー5でイーグルをとって、その時28アンダーのハーズと共に首位に返り咲く。しかし16番パー4で、バンカーからの第2打をグリーン・オーヴァーの岩場に打ち込んでしまい、ドロップ後の第4打もグリーン・オーヴァーの池ぽちゃ、またドロップして第6打、さらに2パットと、クアドラプル・ボギーの8を叩いてしまい、完全に脱落する。その同じホールで、ハーズはバーディをとって29アンダー、ウィアーもバーディをとって28アンダーとし、すぐ後ろで踏ん張る。


ウィアーは17番パー3でもバーディをとって、ついに29アンダーでハーズと並ぶ。18番パー5では、池越えといえども2オンを狙える位置にいるのに安全にレイアップ策をとるウィアーを横目に、ハーズは193ヤードを4アイアンで2オン狙い。距離としては全然問題ないのだが、グリーン手前に切ってあるピンに寄せようとしすぎ、なんと池に落としてしまう。これを見たウィアーは、きっちりと第3打をピン横7フィートにつけ、これを沈めてバーディとし、この日5アンダーの67、通算30アンダーとなって最後の最後で逆転優勝をさらった。結局ハーズは最終ホール、ボギーでこの日69の通算28アンダー、ヘロンは18番でまたもやイーグルを奪ったが、結局この日3オーヴァーの75、通算26アンダーで3位となった。これで今シーズン、PGAは4トーナメントやって、全部外国人ゴルファーに優勝をさらわれている。世界のトップ・ゴルファーが大挙してPGAツアーに参戦している上に、現在、タイガー・ウッズがいないからとはいえ、フィル・ミッケルソンあたりに頑張ってもらいたいものだが。


ところでアーニー・エルスであるが、今度はオーストラリアで、まあ、それほど悪い位置に着けていたわけではないにせよ、さすがに優勝まで絡むのは無理かと思われていた最終日に大逆転を見せ、なんと1打差でまたもや優勝してしまった。これで今季4戦3勝、残りの一つも2位である。なんか、いつぞやのウッズを見ているような快進撃ぶりだ。この調子を維持するエルスとウッズがマッチ・プレイの決勝で当たるなんて筋書きを期待するのは夢の見過ぎか?







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