アメリカのマスコミが選ぶ2021年のベスト&ワーストTV番組

ニューヨーク・タイムズ 

 

ベスト 

 

「ボー・バーンハム: インサイド (Bo Burnham: Inside)」 (Netflix) 

「ディキンスン (Dickinson)」 (Apple TV+) 

「ザ・グッド・ファイト (The Good Fight)」 (Paramount+) 

「ハックス (Hacks)」 (HBO Max) /「リザヴェイション・ドッグス (Reservation Dogs)」 (FX on Hulu) 

「イッツ・ア・シン (It’s a Sin)」 (HBO Max) 

「フィリー・D.A. (Philly D.A.)」 (PBS) 

「ステーション・イレヴン (Station Eleven)」 (HBO Max) 

「メディア王 (Succession)」 (HBO) 

「地下鉄道 (The Underground Railroad)」(Amazon) 

「ザ・ホワイト・ロータス (The White Lotus)」 (HBO) 

 

 ベスト・インターナショナル 

 

「エージェント物語  (Call My Agent!)」 (Netflix) フランス 

「私立探偵ストライク (C.B. Strike: Lethal White」 (HBO) 英国 

「D.P. (D.P.)」 (Netflix) 韓国 

「キリング (Forbrydelsen)」 (Topic) デンマーク 

「ゴモラ (Gomorrah)」 (HBO Max) イタリア 

「イン・マイ・スキン (In My Skin)」 (Hulu) 英国 

「レティシア (Laetitia)」 (HBO) フランス 

「ミスター・インビトウィーン (Mr. Inbetween)」 (FX) オーストラリア 

「スパイラル (Spiral)」 (MHz Choice) フランス 

「ウイ・アー・レイディ・パーツ (We Are Lady Parts)」 (Peacock) 英国 

 

エンタテインメント・ウィークリー 

 

ベスト 

 

1. 「リザヴェイション・ドッグス (Reservation Dogs)」 (FX on Hulu) 

2. 「ザ・グッド・ファイト」 (Paramount+) 

3. 「ハックス」 (HBO Max) 

4. 「メディア王」(HBO) 

5. 「ジ・アザー・トゥ (The Other Two)」 (HBO Max) 

6. 「真夜中のミサ (Midnight Mass)」 (Netflix) 

7. 「チャド (Chad)」 (TBS) 

8. 「イカゲーム (Squid Game)」 (Netflix) 

9. 「ドープシック (Dopesick)」 (Hulu) 

10. 「ドクター・デス (Dr. Death)」 (Peacock) 

 

ワースト 

 

「クラリス (Clarice)」 (CBS) 

「アメリカン・ホラー・ストーリーズ (American Horror Stories)」 (FX on Hulu) 

「ジェイムズ・コーデン・オン・「フレンズ」: ザ・リユニオン (James Corden on Friends: The Reunion)」 (HBO Max) 

 

 

ニューヨーク・ポスト 

 

ベスト 

 

「イエロージャケッツ (Yellowjackets)」 (Showtime) 

「ステーション・イレヴン」 (HBO Max) 

「クルーエル・サマー (Cruel Summer)」 (Freeform) 

「ワンダヴィジョン  (WandaVision)」 (Disney+) 

「ザ・ホワイト・ロータス」 (HBO) 

「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア (What We Do in the Shadows)」 (FX) 

「ブリーダース (Breeders)」 (FX) 

「テン-イヤー-オールド・トム (10-Year-Old Tom)」 (HBO Max) 

「イン・トリートメント (In Treatment)」 (HBO) 

「メイドの手帖 (Maid)」 (Netflix) 

 

ワースト 

 

「ラ・ブレア (La Brea)」 (NBC) 

「クラリス (Clarice)」 (CBS) 

「ジュピターズ・レガシー (Jupiter’s Legacy)」 (Netflix) 

「ザ・ロスト・シンボル (The Lost Symbol)」 (Peacock) 

「タイガーキング2 (Tiger King 2)」 (Netflix) 

 

 

USAトゥデイ 

 

ベスト 

 

1. 「フォー・オール・マンカインド (For All Mankind)」(Apple TV+) 

2. 「地下鉄道」(Amazon) 

3. 「イッツ・ア・シン」 (HBO Max) 

4. 「ハックス」 (HBO Max) 

5. 「ウイ・アー・レイディ・パーツ」 (Peacock) 

6. 「ザ・ホワイト・ロータス」 (HBO) 

7. 「テッド・ラッソ (Ted Lasso)」(Apple TV+) 

8. 「イカゲーム」 (Netflix) 

9. 「メア・オブ・イーストタウン (Mare of Easttown)」(HBO) 

10. 「メイドの手帖」 (Netflix) 

 

 

4者中3者が選んでいる「ハックス」と「ザ・ホワイト・ロータス」が、今年最も評価されている。「ハックス」はジーン・スマートが燃え尽きたラスベガスの元スタンダップ・コメディアンに扮するコメディ、「ザ・ホワイト・ロータス」は、ハワイの高級リゾートを舞台に描く風刺コメディ・ドラマだ。 

 

2者が選んでいるのが、「ザ・グッド・ファイト」、「メディア王」、「ステーション・イレヴン」、「地下鉄道」、「イッツ・ア・シン」、「ウイ・アー・レイディ・パーツ」、「イカゲーム」、そして「メイドの手帖」。英コメディの「ウイ・アー・レイディ・パーツ」が選ばれているのはともかく、韓国製ドラマの「イカゲーム」まで選ばれているのには驚く。BTSといい「イカゲーム」といい、近年のメイド・イン・コリアの西側進出は著しい。実は「ウイ・アー・レイディ・パーツ」も、中身は非白人コメディだ。今さらながらタイムズが「キリング」を選んでいるのは、オリジナルの全シーズンが初めて一度に提供されて見られるから。 

 

ワーストに目を転じると、2者が選んでいる「クラリス」は残念。もちろん「羊たちの沈黙」等でハンニバル・レクターと相対したクラリス・スターリングのことだ。ポストは昨年も「タイガーキング」をワーストに選んでいた。よほど嫌いらしい。 

 

さて、私自身は、昨年に引き続いて今年最もよく見ていたのはやはりニューズだ。パンデミックが終焉しない限り、もしくはドナルド・トランプが悪足掻きを止めない限り、これが続くだろう。その上で今年の私のベスト/ワーストは: 

 

ベスト: 

 

1. •「アニー・ライヴ! (Annie Live!)」(NBC) の「イッツ・ア・ハードノック・ライフ (It's a Hard Knock Life」チルドレン・コレオグラフィのベスト。 
   

2. •トーク・ショウ、ステュディオに観客を入れて再開。少なくとも通常へ戻り始めたという安心感がある。観客がマスクをしているというのが今風。 
   

3. •「イカゲーム」次が気になる中毒度では断トツ。 
   

4. •「ザ・グレイト・ブリティッシュ・ベイキング・ショウ (The Great British Baking Show)」今さらNetflixでこれの過去のシーズンを見ているのは、パンデミックのせいであることが大きい。家にこもって料理をする機会も増えたし。女房曰く、唯一見ててハッピーな気分になる番組だそうだ。要するに格好の逃避番組だ。 
   

 

ワースト: 

 

1. •トランプに煽動された民衆の国会議事堂占拠報道。目が離せなかったという点ではベストと言えるか。 
   

2. •アンドリュウ・クオモNY州知事のセクハラ疑惑と、その隠蔽に加担した弟のクリス・クオモのCNN解雇。報道する方がされる方に回ってちゃ世話ない。 
   

3. •「フレンズ: リユニオン」結局メンツを再び集めただけ。 
   

4. •「ジェパディ (Jeopardy)」新ホスト、マイク・リチャーズ辞任。1週間は持ったんだっけ?