Best & Worst 2009


ベスト&ワースト2009

アメリカのマスコミが選ぶ2009年のベスト&ワーストTV番組


BEST


・アンソニー・ボーデイン: ノー・リザヴェイションズ (Anthony Bourdain: No Reservations) トラヴェル

・フライデイ・ナイト・ライツ

・フロントライン (Frontline) PBS

・ハウス (House) FOX

・リトル・ドーリット (Little Dorrit) PBS

・ロックド・アップ・アブロード (Locked Up Abroad) NGC

・マスターピース・ミステリー (Masterpiece Mystery) PBS

・スーパーナチュラル (Supernatural) CW

・テン・シングス・アイ・ヘイト・アバウト・ユー (10 Things I Hate About Your) ABCファミリー

・30ロック (30 Rock) NBC




BEST


1.トゥルー・ブラッド (True Blood ) HBO

2.フリンジ (Fringe) FOX

3.モダーン・ファミリー (Modern Family) ABC

4.サンズ・オブ・アナーキー (Sons of Anarchy) FX

5.ナース・ジャッキー (Nurse Jackie) ショウタイム

6.ブレイキング・バッド (Breaking Bad) AMC

7.フライデイ・ナイト・ライツ (Friday Night Lights) ディレクTV/NBC

8.マッド・メン (Mad Men) AMC

9.グリー (Glee) FOX

10.ザ・グッド・ワイフ (The Good Wife) CBS





WORST


1.ザ・ジェイ・レノ・ショウ (The Jay Leno Show) NBC

2.グレン・ベック (Glen Beck) FOXニューズ

3.オズボーンズ: リローディド (Osbournes: Reloaded) FOX

  1. 4. グレイズ・アナトミー (Grey’s Anatomy) ABC

5.  セックス・リハブ・ウィズ・ドクター・ドリュウ (Sex Rehab with Dr. Drew) VH1


BEST


パークス・アンド・レクリエーション (Parks and Recreation) NBC

・ザ・グッド・ワイフ

・グリー

・モダーン・ファミリー

・フリンジ

・ザ・ニュー・アドヴェンチャーズ・オブ・オールド・クリスティン (The New Adventures of Old Christine) CBS

・ボアード・トゥ・デス (Bored to Death) HBO

・イン・トリートメント (In Treatment) HBO

・オキュペイション (Occupation) BBCアメリカ

・ドロップ・デッド・ディーヴァ (Drop Dead Diva) ライフタイム




BEST


・モダーン・ファミリー

アメリカン・アイドル (American Idol) FOX

・ロスト (Lost) ABC

・マッド・メン

・ナース・ジャッキー

レスキュー・ミー (Rescue Me) FX

・トゥルー・ブラッド

・ザ・ビッグ・バン・セオリー (The Big Bang Theory) CBS

24 (24) FOX

・グリー




WORST


・ザ・ジェイ・レノ・ショウ

ジョン・アンド・ケイト・プラス・エイト (Jon and Kate Plus 8) TLC

・イーストバウンド・アンド・ダウン (Eastbound and Down) HBO

・ザ・クリーヴランド・ショウ (The Cleveland Show) FOX

・ジャージー・ショア (Jersey Shore) MTV

・ザ・ビューティフル・ライフ (The Beautiful Life) CW

・スリー・リヴァーズ (Three Rivers) CBS

・トラウマ (Trauma) NBC

・メルローズ・プレイス (Melrose Place) CW

・ハンク (Hank)  ABC

4者中3人が選んでいるのが、「モダーン・ファミリー」と「グリー」。「モダーン・ファミリー」は、とにかく今風の家族のあり方を描いたのが新鮮だった。「グリー」もありそうでなかったTVミュージカル・シリーズを成功に導いたのが評価されている。2者が選んでいるのが、「トゥルー・ブラッド」、「フリンジ」、「マッド・メン」、「フライデイ・ナイト・ライツ」、「ザ・グッド・ワイフ」、それに「ナース・ジャッキー」。


「トゥルー・ブラッド」は流行りのヴァンパイアもの。「フリンジ」はJ. J. エイブラムスによる「X-ファイルズ」系超常ホラー。「マッド・メン」は既に常連。アメフトもの「フライデイ・ナイト・ライツ」は、視聴率がとれなくて今では衛星放送のディレクTVに放送が鞍替えになった。「グッド・ワイフ」は「ER」のジュリアナ・マーギュリース主演の法廷ドラマ。「ナース・ジャッキー」は「ザ・ソプラノズ」のイーディ・ファルコが看護士に扮する。


しかし今年の米TV界は何がよかったかではなく、何が悪かったか、2者しか選んでいないワーストでその2者からワーストに選ばれた「ザ・ジェイ・レノ・ショウ」の存在によって、その印象が決定づけられる。2者共1位以外全部違う番組を選んでおきながら、ワースト中のワーストとして選んだのが同じ番組ということが、番組の影響の大きさを物語っている。


コナン・オブライエンが新「トゥナイト」ホストの座に着いたことにより、旧ホストのジェイ・レノをホストとして初めての試みとして10時台に編成されたトーク・ショウ「ジェイ・レノ・ショウ」は、結局成功しなかった。それでも、それだけならまだNBCとレノ間の問題に過ぎなかったが、NBCがオブライエンを辞めさせてレノを再度「トゥナイト」ホストに据えようとしたことから、全深夜トークのホスト陣が論陣を張って自説を展開‥‥というか内輪ギャグ合戦やいびり合い、中傷泥仕合に発展した。そのクライマックスは翌2010年に持ち越すのだが、しかし2009年の段階で既に情勢は加熱していた。


今年後半はこの種のスキャンダルというか、リアリティ・ショウですらない、現実に即した報道がどのTV番組よりも面白いという、番組プロデューサーや出演者にとってはあまりありがたくない事態が頻出した。多子家庭を追った「ジョン・アンド・ケイト・プラス・エイト」を筆頭に、「オクトマム」くらいまではそれでもまだTV番組だったが、そういうリアリティ・ショウに出ようとした浅はかな夫婦が巻き起こした「バルーン・ボーイ」事件、ホワイトハウス・パーティ・クラッシャー、「レイト・ショウ」デイヴィッド・レターマンゆすり事件およびそれで明るみになったレターマンの女性問題、さらにそのレターマン事件を完全に霞ませた絶倫タイガー・ウッズと、TV番組ではない、その周辺を巡る現実の事件の方が耳目を集めた。そして締めが深夜トーク界の再々大激震と、改めてアメリカTV界は仁義なき世界ということを痛感させられたのだった。この決着や如何に?



さて、以下は私の選ぶベスト&ワースト。さすがに私までもがワーストに「ジェイ・レノ・ショウ」を選ぶのはためらわれた。

BEST



・「ナース・ジャッキー」医療ものはアイディア次第でまだまだ作れる。

「ザ・コロニー (The Colony) ディスカバリー」疑似体験型リアリティとしてはこれを超える番組は作れないのでは?

「マイケル・ジャクソン追悼コンサート中継」アメリカのパフォーマーの底力。

「メン・オブ・ア・サーテン・エイジ (Men of a Certain Age) TNT」身につまされる。

・「ブレイキング・バッド (Breaking Bad) AMC」面白い。





WORST



・「オクトマム」文句なし。ワースト中のワースト。

・「ジョン・アンド・ケイト・プラス・エイト」もちろん別居発表以降の展開。

・「スーパースターズ・オブ・ダンス (Superstars of Dance) NBC」 無理がありすぎた。

・「ジャージー・ショア」この手の低俗リアリティの最低値を更新。

「ミーガン・ウォンツ・ア・ミリオネア (Megan Wants a Millionaire) VH1」死者まででたからなあ。





< previous                                        HOME
 

ニューヨーク・タイムズ 1

USAトゥデイ

エンタテインメント・ウィークリー

ニューヨーク・タイムズ 2

 
inserted by FC2 system