Best & Worst 2007


ベスト&ワースト2007

アメリカのマスコミが選ぶ2007年のベスト&ワーストTV番組


BEST


1.30ロック

2.プッシング・デイジース (Pushing Daisies) ABC

3.ザ・ソプラノズ (The Sopranos) HBO

4.プラネット・アース (Planet Earth) ディスカバリー

5.ビッグ・ラヴ (Big Love) HBO

6.ダーティ・セクシー・マネー (Dirty Sexy Money) ABC

7.フライト・オブ・ザ・コンコルズ (Flight of the Conchords) HBO

8.マッド・メン

9.ブラザーフッド (Brotherhood) ショウタイム

10.アンディ・バーカー、P.I. (Andy Barker, P.I.) FOX





WORST


1.ダート (Dirt) FX

2.24 (24) FOX

3.男性対女性コメディ

4.ジョン・フロム・シンシナティ (John from Cincinnati) HBO

5.   ヴィヴァ・ラフリン (Viva Laughlin) CBS


BEST


1.30ロック

2.ザ・ソプラノズ

3.CSI (CSI) CBS

4.フライデイ・ナイト・ライツ

5.テル・ミー・ユー・ラヴ・ミー (Tell Me You Love Me) HBO

6.フリスキー・ディンゴ (Frisky Dingo) カートゥーン (アダルト・スウィム)

7.バーン・ノーティス (Burn Notice) USA

8.デスパレートな妻たち (Desperate Housewives) ABC

9.ライフ (Life) NBC

10. ライフ・オブ・ライアン (Life of Ryan) MTV



BEST


マッド・メン (Mad Men) AMC

・ダメージス (Damages) FX

30ロック (30 Rock) NBC

・カーブ・ユア・エンシューシアズム (Curb Your Enthusiasm) HBO

・大統領予備選ディベート

・ゴシップ・ガール (Gossip Girl) CW

・ハウス (House) FOX

・バトルスター・ギャラクティカ (Battlestar Galactica) Sci-Fi

ザ・リッチズ (The Riches) FX

・フライデイ・ナイト・ライツ (Friday Night Lights) NBC

・  ジェパディ (Jeopardy) シンジケーション




BEST


・ザ・ビッグ・バン・セオリー (The Big Bang Theory) CBS

ザ・ブロンクス・イズ・バーニング (The Bronx Is Burning) ESPN

チャック (Chuck) NBC

・ダメージス

・ダーティ・セクシー・マネー

・ゴシップ・ガール

・マッド・メン

・プッシング・デイジース

・  サマンサ・フー? (Samantha Who?) ABC




WORST


・アンカーウーマン (Anchor Woman) FOX

・ビッグ・ショッツ (Big Shots) ABC

バイオニック・ウーマン (Bionic Woman) NBC

・カープーラーズ (Carpoolers) ABC

・ケイヴメン (Cavemen) ABC

ジャーニーマン (Journeyman) NBC

・ナッシュヴィル (Nashville) FOX

・  ヴィヴァ・ラフリン

4者中3人が選んでいるのが「30ロック」と「マッド・メン」の2本。この2本はとにかく終始評価が高く、常に話題になっていたという印象がある。2者が選んでいるのが「ダメージス」、「ゴシップ・ガール」、「フライデイ・ナイト・ライツ」、「プッシング・デイジース」、「ダーティ・セクシー・マネー」、「ザ・ソプラノズ」の6本。「ゴシップ・ガール」と「ダーティ・セクシー・マネー」は、前者が若者が主人公、後者が中年層が主人公のプライムタイム・ソープだ。むろん共に主人公は金のある上流階級である。私にはほとんど関係のない世界の話であり、まったく見ていない。


「ダメージス」は主演のグレン・クロースがやり手の弁護士に扮して引っ張り、ひねったコメディ・ドラマの「プッシング・デイジース」は、今シーズンの私のお勧めの一本。最終回を迎えた「ソプラノズ」はもっと評価されるかと思ったが、毀誉褒貶入り乱れたあの最終回をどうとらえたかが評価の分かれ目となったようだ。タイムズが長寿クイズ・ショウの「ジェパディ」にわざわざ言及しているのは、近年主流の知性を必要としないゲーム/クイズ・ショウの流行を苦々しく思っているからで、その気分が察せられておかしい。コメディの「アンディ・バーカー、P.I.」はたった数回放送されただけでキャンセルされており、私はすっかり忘れていた。


「テル・ミー・ユー・ラヴ・ミー」のセックス描写は評価の分かれるところ。むろんそのチャレンジ・スピリットは買う。「フリスキー・ディンゴ」は、カートゥーン・ネットワークが深夜に大人向けに編成している「アダルト・スウィム」と呼ばれるアニメーション枠内の一本。この枠からなら私なら「ロボット・チキン」を選ぶ。MTVの「ライフ・オブ・ライアン」は、若いスケボー・スターとその一家をとらえたリアリティ・ショウで、「ラグナ・ビーチ」-「ザ・ヒルズ」路線に連なる新たなヒットを狙う。


ワーストに目を転じると、2者とも選んでいるのがCBSのミュージカル・ドラマ「ヴィヴァ・ラフリン」なのだが、これには私は異議がある。少なくともミュージカル・シーンはそれなりに楽しめた。ヒュー・ジャックマンのような基本的に映画スターをTVで見るのも楽しい。とはいえこれもオリジナルをBBCアメリカで見せられたばかりなのに、アメリカでリメイクを作るという意図には到底賛成できない。「24」がついにワーストに挙げられたのは、当然これじゃやり過ぎと人が思い始めているからだ。


「男性対女性コメディ」というのは、画一的なキャラクターで構成されるその手のコメディ全般、端的にFOXの「ティル・デス (‘Til Death)」、ABCの「ビッグ・ショッツ」(これってコメディだったのか)、CBSの「ルールズ・オブ・エンゲイジメント (Rules of Engagement)」が具体例として挙げられていた。そのため「ビッグ・ショッツ」もワーストとして2者から選ばれていることになる。「アンカーウーマン」、「ナッシュヴィル」のように、FOXのリアリティ・ショウが入ってこないと、ワーストって気がしない。「ケイヴメン」は、アメリカの視聴者にはお馴染みの自動車保険ガイコのCMキャラクターである原始人を主人公してコメディを作ったもの。あまりものくだらなさに内外から悪評紛々だったが、実は私は嫌いではなかった。時間さえ許せば、今シーズン最も叩かれたこの「ケイヴメン」と「ヴィヴァ・ラフリン」を擁護するノーツを書きたかった。



さて、以下は私の選ぶベスト&ワースト。


BEST



・「ソプラノズ」HBO

        やはりこれくらいの評価はするべきかと。


「レイト・ショウ」(CBS) におけるパリスいじめ。

        もっといじめてやってもよかったのに。


「ザ・ウォー」PBS

        やっぱりバーンズ・ドキュメンタリーは気になる。


・「プッシング・デイジース」ABC

        ハート・ウォーミング・コメディ。


「トラップト・イン・ザ・クローゼット」IFC

        したたか笑える。


「ライヴ・フロム・アビー・ロード」サンダンス

        繰り返しての視聴頻度ではぴか一。


WORST



・「ヴィデオ・ミュージック・アウォーズ」(MTV) におけるオープニングのブリトニー・スピアーズのパフォーマンス。

        たぶん誰も異論はないだろう。


「ザ・ヴュウ」(ABC) におけるロージー問題。

        もううんざり。


・「ダート」FX

        小賢しい。


「カリフォルニケイション」ショウタイム

        同上。


「大食い競争中継」ESPN

        大食いはもういい。


「アイ・ラヴ・ニューヨーク」VH1

        ニューヨークももういい。


「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ」ABC

        面白くないものは面白くない。



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