ベルサウス・クラシック

2003年4月3-6日   ★★★

ジョージア州ドゥルース、TPCアット・シュガーローフ

3日目終了時点で首位は13アンダーのリー・ジャンセン、次が11アンダーのボブ・トゥエイで、すぐその下10アンダーに、トム・パーニスJr.がいる。3人とも最近勝ったのを見たことがない。一番新しい勝ち星でも一昨年にインターナショナルに勝ったパーニスくらいで、ジャンセンが98年の全米以来勝ち星なし、トゥエイともなると、ちょっと記憶にない。もしかしたら八十何年かのツアー選手権以来なんではなかろうか。また、そのすぐ下9アンダーにはツアー未勝利だが飛ばし屋として名高いハンク・キーニーがおり、それなりに最終日は面白そうだ。昨年優勝のレティーフ・グーセンは、3日目に74を叩き沈んでいった。


と思っていたら、最終日、いずこからともなく現れてあれよあれよという間に首位に立ち、そのまま逃げ切ったのは、昨年のバイロン・ネルソン・クラシックでその時優勝した丸山をあわやつかまえようとしたのも記憶に新しい、ツアー未勝利のベン・クレイン。クレインは15番パー4でバーディを奪った時点で、その時13アンダーで首位のトウェイに並ぶ。クレインはさらに16番パー3でバーディを奪って初めて単独首位に立ち、5ヤード18番パー5では、ドライヴァー357ヤードをかっ飛ばしてイーグルを決め、有終の美を飾った。


クレインは初日1オーヴァー73、2日目イーヴン・パー72の通算1オーヴァーで、あわや予選通過もままならなかったところ、3日目8アンダー64、最終日はコース・レコード・タイの9アンダー63という、最後の2日間だけを見ると17アンダーという今季のツアー記録、最終的に通算16アンダーで、12アンダーで2位のトウェイに4打差をつけ、堂々の初優勝を飾った。クレインはヴェテラン勢が活躍する今季のツアーで、初めてツアー一勝目を上げたゴルファーとなった。11アンダーで3位にはキーニー、ジェイ・ウィリアムソンと共に、この日65と挽回したグーセンが入った。パーニスはこの日イーヴン・パー72の通算10アンダーで、スチュワート・シンク、ジョン・ロリンズと共に6位タイ、ジャンセンはこの日、これまで好調だったパットがまるで決まらず5オーヴァー77と崩れ、8アンダー13位タイまで後退した。







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