ベイ・ヒル招待

2005年3月17-20日   ★★★

フロリダ州オーランド、ベイ・ヒル・クラブ・アンド・ロッジ

最近雨の影響をよく受けるツアー、今回も初日雨に祟られ、土曜までその影響を受ける。結局3日目終了時点で首位は10アンダーのケニー・ペリーで、3打差7アンダーにヴィージェイ・シングが続く。先週といい今週といい、本当にシングの上位に絡む確率というのはべらぼうに高い。安定度という点では現在ではタイガー・ウッズよりもフィル・ミッケルソンよりも上を行っているだろう。


最終日はしかしさすがのシングもペリーをとらえきれない。この二人以外ではグラム・マクドウェルが唯一上位に絡み、一方、他のゴルファーがほとんどスコアを落としていくため、バック・ナインに入って勝負はこの3人に絞られる。とはいえマクドウェルはシリアスにペリーを脅かすまでには至らず、シングも常時ペリーに2打差以上差をつけられており、結局ペリーがこのリードを守りきるかと思われた。しかし最後の最後、16番パー5でシング・バーディ、ケリー・パーとなって1打差、続く17番パー3でシング・パー、一方のケリーがボギーを叩いたことで、ついに二人は12アンダーで並ぶ。シング、本当に追いついちゃったよ。先週は最終日に7打差縮めていたし、すげえなあ。しかし先週はシングはそれでプレイオフで2フィートのパットを外して負けたんだったという思いが頭をよぎる。


しかし今回はプレイオフの必要がなかった。シングは18番パー4でパーフェクトなティ・ショットを打っておきながら、池越えでデッドにピンを狙った第2打がグリーンに届かず、岩に跳ね返って池ぽちゃ、ダブル・ボギーとなって万事休す。このホール、パーで上がったペリーが12アンダーでツアー8勝目を飾った。シングとマクドウェルは共に10アンダーで2位を分けあった。5アンダー4位にはレティーフ・グーセン、4アンダー5位にはパトリック・シーハン、コーリー・ペイヴン、アーロン・バッデリーの3人が入った。シングは2週連続の2位だが、これでまた世界ランキング1位に返り咲き。なんでもアーニー・エルスが勝てば彼が1位になったそうで、最近の1位争いはやたらと忙しない。 




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