BMWチャンピオンシップ

2007年9月6日-9月9日   ★★★

イリノイ州レモン、コッグ・ヒル・ゴルフ&カントリー・クラブ

70人に絞られたフェデックス・カップ・プレイオフスの第3戦BMWチャンピオンシップ、場所をシカゴに移してコッグ・ヒルが舞台だ。結局今回はフィル・ミッケルソンが出場をパス、バークレイズのタイガー・ウッズ、ドイツ・バンクのアーニー・エルス、そして今回のミッケルソンと、毎回主要ゴルファーの誰かが欠場する。ゴルフ界のスーパースターを揃えるという目論見は結局無理という結果に落ち着きそうだ。実際、これまでだって4大メイジャーがあるし、ツアー・チャンピオンシップもあるし、それでもメイジャーをパスするゴルファーだっていたんだし。

勝負の方は、3日目を終わって15アンダーで首位はスティーヴ・ストリッカーとアーロン・バッデリー。1打差14アンダーでウッズ、その下は10アンダーのジャスティン・ローズになってしまうため、上位3人の誰かで決まりだろう。ここ一番という時に勝負強いウッズはともかく、最近のストリッカーの好調ぶりは目覚ましい。先週は最終日、ウッズとミッケルソンのマッチ・プレイを見ているみたいになったが、今回は3日目、同じパーティでプレイしているのではないのにもかかわらず、バーディの取り合いをするウッズとストリッカーの一騎打ちみたいな印象があった。ストリッカー64、ウッズ65、バッデリーだって65だったんだが、そういう印象を持ってしまうのは、私がウッズのファンだからというより、ウッズに注目するNBCがウッズと好調のストリッカー中心に中継していたからだろう。

最終日は案の定バッデリー、ストリッカー、ウッズの三つ巴の戦いとなり、3人で交互に首位に立つ。しかしそこから抜け出たのはやはりウッズ。3人は一時19アンダーで並んでいたが、ウッズは13番パー4でバーディを奪って20アンダーとなってまたまた単独首位、あとは誰にも並ばれることなく逃げ切った。最終スコアはウッズ22アンダー、2位がバッデリーで20アンダー、3位ストリッカー18アンダーで、4位アダム・スコット14アンダー、5位ローズとティム・クラーク13アンダー以下はおまけという感じだった。

ウッズはこれでツアー60勝。もちろん史上最速、ついでにコッグ・ヒル4勝、最終日は8アンダー63のコース・レコード・タイ、22アンダーというレギュレイションでのスコアもレコードと記録尽くめで、これでフェデックス・カップ・ポイントでも首位に立った。言葉もない。フェデックス・カップ2位以下は、ストリッカー、ミッケルソン、サバティーニ、チョイ、バッデリー、スコット、フューリック、シング、ガルシア。さて、来週はフェデックス・カップ最後のツアー・チャンピオンシップか。



 
 
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