アーノルド・パーマー・インヴィテイショナル

2007年3月15日-3月18日   ★★1/2

フロリダ州オーランド、ベイ・ヒル・クラブ・アンド・ロッジ

元々アーノルド・パーマーがトーナメント・ホストだったベイ・ヒル、今年からは正式名称がアーノルド・パーマー・インヴィテイショナルとなって名実共にパーマーのトーナメントとなった。元々パー72だったベイ・ヒルのコースも少しお色直しが施され、今年はたぶんシグニチュア・ホールと言っていいだろう16番パー5を少し縮めてパー4にするなど、パー70のコースになった。

そのパーマー・インヴィテイショナル、初日にツアー8連勝がかかるタイガー・ウッズが6アンダー64で首位に立つも、2日目3オーヴァー73で後退、3日目もイーヴン・パーで、この時点で3アンダー10位タイと難しいところ。結局3日目終了時点で首位は、8アンダーのヴォーン・テイラー。2打差6アンダー2位にベン・カーティス、5アンダー3位にヴィージェイ・シングとトム・レーマン、4アンダー5位にトレヴァー・イメルマン、ジェリー・ケリー、セルジオ・ガルシア、ショーン・ミキール、ジョン・ロリンズら5人が並ぶ。3アンダーにはウッズ以外にもレティーフ・グーセン、ポール・ケイシーら7人が並んでおり、ちょっと、さすがに8連勝は苦しいだろうなあ。一方、首位のテイラーは最終日のスコア・メイクがまったくよくないことで知られており、最終日はテイラーには悪いが荒れるというか、面白くなりそうだ。

最終日は予想通りというか、テイラーが最初の4ホールを2ボギー、一方ウッズは最初の2ホールを2バーディななど、中盤までは6アンダーと5アンダーにウッズを含めた8人のゴルファーがひしめく混戦模様となり、テイラーには悪いがこれで勝負は面白くなったと思っていた。しかしそこから伸びたのはシング一人だけで、その後を誰も追えない。ウッズは11番パー4でラフ、ラフ、3パットのダブル・ボギーでいきなりチャンスが潰えた後、16番パー4でもボギーを叩き、その後17番パー3、18番パー4で連続して池ポチャ、最後の3ホールをボギー、ダブル・ボギー、トリプル・ボギー、バック・ナインは8オーヴァーというかなり荒っぽいゴルフで、フロント・ナインでは首位に1打差にいたくせに、終わってみればこの日6オーヴァー76、通算3オーヴァーで22位タイと散々な結果になった。

結局途中からシングの優勝は誰の目にも決定的となり、16番パー4、17番パー3でボギーを叩いたものの、18番のティに立った時点でまだ後続に2打差あり、このホールを手堅くパーで抑えてこの日3アンダー67、通算8アンダーで逃げ切った。最終パーティのテイラーとカーティスはどうあがいてもシングに届かないのが明らかだったため、NBCは二人がホール・アウトするのを待たず中継を打ち切った。2位6アンダーはロッコ・メディエイト、3位5アンダーにテイラー、4位4アンダーにカーティス、5位3アンダーにロリンズ、ガルシア、レーマンの3人が入った。シングは一昨年、あわやというところで優勝を逃しているから、その借りを返したというところか。



 
 
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