アーノルド・パーマー・インヴィテイショナル

2008年3月13日-3月16日   ★★★1/2

フロリダ州オーランド、ベイ・ヒル・クラブ・アンド・ロッジ

初日5アンダー65でJ. J. ヘンリーと共に首位に立ったのはフレッド・カップルスで、うーん久しぶりと感慨に耽ってたら、翌日3オーヴァー、3日目78と沈んでいく。腰はまだ問題あるのかもしれない。代わって2日目終了時点で9アンダーで首位はディフェンディング・チャンプのヴィージェイ・シング。その時点でタイガー・ウッズは2アンダーと7打差あり、これでツアー5連勝のチャンスは潰えたか。


と思ったら3日目、ウッズは4アンダー66で回り通算6アンダー、一方のシングが3オーヴァーと崩れたことでやはり通算6アンダー、その他にも昨週優勝で好調のショーン・オヘアがこの日7アンダー63のベスト・スコアでやはり通算6アンダー、さらにバート・ブライアントとバッバ・ワトソンも6アンダーと、首位の6アンダーに5人が並ぶ。これは最終日が面白くなってきた。


最終日は2番パー3でウッズがバーディを奪って7アンダーで単独首位、ウッズはフロント・ナインを3アンダーで9アンダーまでスコアを伸ばし後続に2打差つけ決まりかと思わせといて、10番パー4でこれまで51連続で決めていた7フィート内のパットを外し、バーディどころか、返しのパットまで外してまさかの3パット・ボギー、直前にブライアントがこのホールでバーディを奪っていたために、二人が8アンダーで並び、結局勝負はこの二人に絞られる。


そのブライアントも11番パー4でボギーを叩き一つ後退するが、その後バーディを二つ奪って9アンダーでレギュレイションを終える。ウッズも9アンダーで迎えた18番パー4で、ウッズの第2打はカップまで右曲がりの難しい25フィート。デュバイではこれを沈めて勝ったんだよな、しかし、ここでまた同じことできたら人間技じゃないよな、解説のジョニー・ミラーも簡単なパットじゃないと言っているし、これはプレイオフかなどと思いながら見ていたバーディ・パットは、完璧なスピードで最後の1フィートは大きな弧を描いてカップの中に吸い込まれた。ウッズもエキサイトしたのだろう、帽子を投げ捨てての得意の摺り足ガッツ・ポーツ、しかし、お前、人間か。


ウッズはただ一人10アンダーで今季3連勝、昨シーズンから5連勝、ターゲットとデュバイも入れたら7連勝だ。このトーナメントでも5勝目。ツアーでは通算64勝と、ベン・ホーガンに並んだ。これで上にいるのはサム・スニードとジャック・ニクラウスだけになった。もう、遅かれ早かれこの二人に届いて新記録を樹立するのは間違いないと断言してしまってもいいだろう。7アンダー3位にはシング、オヘア、クリフ・クレスゲ、6アンダー6位にはケン・デュークとハンター・メイハンが入った。しかしいずれにしてもあとしばらくして人が覚えているのは、72ホール目でのウッズのパットだけに違いない。






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