AT&Tペブル・ビーチ・ナショナル・プロ-アマ

2008年2月7日-2月10日   ★★1/2

カリフォルニア州ペブル・ビーチ、スパイグラス・ヒルGC、ポピー・ヒルズGC、ペブル・ビーチGL

たぶんツアー・ファンの誰でもそうだと思うが、昨年優勝、昨週もスコッツデイルで優勝に絡んだフィル・ミッケルソンに注目していた。とはいえATTを中継するCBSは、3日目まではセレブリティも大挙して出場するプロ-アマばかりを映すため、もう私はこのトーナメントは3日目までは見ないことにしている。


そしたらそのミッケルソン、特に調子がよかったわけではないとはいえそれでもそこそこの位置にいたものの、3日目にペブル・ビーチの14番パー5で2度のOBを含む6オーヴァー11を叩き、この日6オーヴァー78、通算5オーヴァーで、異なる3つのコースを回るため3日目終了時点で足切りのあるペブル・ビーチで予選落ち。なんだ、それ。こういう攻めのゴルフでいきなり大ぽかやったりするところもミッケルソンの魅力の一つではあるんだが、これではタイガー・ウッズとの差は縮まらんぞと思ってしまう。


さて、3日目終了時点で首位は9アンダーのダドリー・ハートとヴィージェイ・シング。シングの名を聞くのは久しぶりだ。長い間上位に絡んでいなかったんだなあ。2打差7アンダーにダスティン・ジョンソンとマイケル・アレン、3打差6アンダーにジェイソン・デイ、スティーヴ・ロアリー、ジェフ・クイニー、ライアン・アーマー、Y. E. ヤン、フレデリク・ヤコブソンと続く。


最終日はシングが安定、フロント・ナインで4つのバーディを奪って13アンダーまでスコアを伸ばし、一時は後続に3打差をつけて勝負あったかと思わせておきながら、そこから10番パー4、14番パー5、15番パー4、16番パー4と連続ボギーで、あれよあれよという間に9アンダーまで沈む。一方、この日好調のロアリーが17番パー3でバーディを奪い、10アンダーとなって初めて単独首位に立つ。ロアリーは18番パー5でもあわや入ったかと思ったがはじかれてこぼれた下りの速い30フィートのパットがあった。追撃する立場に回ったシングは、18番で絶妙の寄せを見せた30フィートのロブ・ショットでバーディを奪い、再度10アンダー、結局シングとロアリーのプレイオフとなった。


18番でのプレイオフはティ・ショットがフェアウェイをキープしたロアリーに対し、シングは右バンカーへ。第2打はほとんど軽くフェアウェイに出しただけで、200ヤード弱の第3打はグリーン右バンカーに目玉で捕まる。ロアリーの第3打はカップ上6フィートにつけ、断然ロアリー有利。シングはしかし、あわや入るかと思われる絶妙のバンカー・ショットを見せ、返しの8フィートのパー・パットも入れる。しかしロアリーはバーディ・パットを沈め、2000年のサザン・ファーム・ビューロー・クラシックに続いてツアー3勝目。9アンダー3位にはハート、ジョン・メリンジャー、コーリー・ペイヴンの3人が、8アンダー6位にはデイが入った。





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