アロニミンクからコングレッショナルに帰ってきたナショナル、タイガー・ウッズも復帰し、ちゃんと首位に絡む。3日目を終わって7アンダーで首位はブレンドン・デ・ヨング、6アンダーでボー・ヴァン・ペルト、ウッズ、スン-ユル・ノー、5アンダー5位にビリー・ハーリー3世、ハンター・メイハンが続く。ロウ・スコアとならないところがいかにもコングレッショナルという感じだ。


金曜の夜には首都圏では嵐が吹き荒れ、コースでもそこここに倒れた木が散見され、その中をプレイとなった。確かいつぞやのツアー・チャンピオンシップでも、雷かなんかの影響で、プレイ中のウッズの近くの木が倒れたなんてことがあった。こういうドラマやエピソードが付随し始めると、ウッズが本格的に復活してきたかという気になる。


さて最終日はヨングが伸びず、前半猛追してきたアダム・スコットが後半息切れしたことで、ウッズとペルトとのマッチ・プレイみたいな感じになった。全盛期のウッズなら、こうなったら逆に負けないと確信するところだが、そう断言するのを今一つ躊躇ってしまうのは、やはりまだウッズの完全復活を確信しきれてないためだ。


しかし今回のウッズはショットも安定して、崩れる様子を見せない。15番パー5でティ・ショットをラフに入れてボギー6を叩いた以外はほぼ満足の行くできで、終わってみればこの日2アンダー69、通算8アンダーで、最後の3ホールを3ボギーで6アンダーのペルトに2打差つけて優勝した。5アンダー3位にスコット、4アンダー4位にロバート・ガリガス、ジョナタン・ヴェガス、ノー、ハーリーの4人が入った。

ウッズは今季、アーノルド・パーマー、メモリアルに続いて3勝目、ツアー通算74勝で、ジャック・ニクラウスをうっちゃって歴代優勝数単独2位に躍り出た。










 

AT&Tナショナル   ★★1/2

2012年6月28日-7月1日、 メリーランド州ベセスダ

コングレッショナル・カントリー・クラブ

 
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