AT&Tクラシック

2007年5月17日-5月20日   ★★★1/2

ジョージア州ドゥルース、TPCアット・シュガーローフ

ベルサウスからスポンサーが代わった今年のシュガーローフ、これまではマスターズの調整を兼ねる感じでわりとメイジャーどころも出てたんだが、今年から5月開催となり、メイジャーの帰趨を占うという意味での興味はなくなった。しかし結局電話会社がスポンサーというのは、やはりそういう繋がりがなにかあるのか。

勝負の方は3日目を終わって首位は13アンダーの今田竜二とトロイ・マティソン。2打差11アンダーにカミーロ・ヴィジェイガス、10アンダーにマット・クッチャー、リー・ジャンセン、ザック・ジョンソンが続く。今田はこれまでにも上位に絡んだのは見たことがあったが、本気で優勝を狙える位置にいるのはこれが初めて。実況のCBSもいきなり今田紹介に余念がなく、しかも首位タイのマティソンがジョージア工科大出身、今田がジョージア大出身とライヴァル大出身のこともあって、その辺を盛り上げるのも忘れない。ところで青木功、丸山茂樹の後に続く日本人ゴルファーとしてツアー3人目の優勝者になるものとばかり思っていた田中秀道はどうなったのか。

さて、最終日は一時今田が15アンダーで後続に2打差をつけ、このまま行けるかと思われたが、やはりそうは問屋が卸さない。ジョンソンが15番パー4でバーディを奪い、一方の今田が14番パー4でボギーを叩いたことで二人は14アンダーで並ぶ。最後の最後になって、これに1打差で続くマティソンの3人に優勝争いは絞られる。ジョンソンは一足先に18番パー5でバーディをとって15アンダーとなるが、一方17番パー4では今田とマティソンの二人ともティ・ショットをバンカーに入れる。先に打った今田はピンそば5フィートにつけるスーパーショットだったが、マティソンの第2打はそのままバンカーの壁上のラフの中に吸い込まれ、結局このホール、ダブル・ボギーで脱落する。今田はバーディ・パットを外すが18番ではグリーン奥からの難しい第3打をきちりと寄せ、バーディ。勝負は今田とジョンソンのプレイオフになった。

18番のプレイオフは完璧なティ・ショットを放ったジョンソンに対し、今田のティ・ショットは左ラフへ。それでも池越え2オンを狙った3ウッドの第2打は無情にもグリーン左の池に落ちた。一方のジョンソンは第2打を見事にグリーンに乗せ、ほとんど入ったかと思われたイーグル・パットで今田をうっちゃった。12アンダー3位にはマティソン、ヴィジェイガス、クッチャーの3人が入った。ジョンソンは3年前に続きこのトーナメント2勝目。マスターズといい、勝負強さが身についてきた。



 
 
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