2004年9月19日に発表のあった第56回プライムタイム・エミー賞 (56th Annual Emmy Awards) 受賞番組と、私の予想成績と反省。
コメディ・シリーズ助演男優
私の予想: ジェフリー・タンバー (「アレステッド・デヴェロップメント (Arrested Development)」FOX)
とったのは: デイヴィッド・ハイド・ピアース (「フレイジャー (Frasier)」NBC)
毎度のことだが本当にこのカテゴリーは当たらない。
ドラマ・シリーズ助演男優
私の予想: ブラッド・ドーリフ (「デッドウッド (Deadwood)」HBO)
とったのは: マイケル・インペリオリ (「ザ・ソプラノズ (The Sopranos)」HBO)
これでいきなり二つ続けて外した。前途多難。
コメディ・シリーズ助演女優
私の予想: ドリス・ロバーツ (「Hey! レイモンド (Everybody Loves Raymond)」CBS)
とったのは: シンシア・ニクソン (「Sex and the City」HBO)
こいつはもろ意外。「Sex」ではキャトラルが来ることはあっても、他の二人の可能性はまずないと思ったのに。いずれにしてもこれで開幕3連敗と、既に負けが込んでいる。まずいなあ。
ドラマ・シリーズ助演女優
私の予想: ドレア・デ・マテオ (「ザ・ソプラノズ」HBO)
とったのは: ドレア・デ・マテオ (「ザ・ソプラノズ」HBO)
やっと一つ返す。ほっ。
ミニシリーズ/TV映画助演男優
私の予想: ジェフリー・ライト (「エンジェルス・イン・アメリカ (Angels in America)」HBO)
とったのは: ジェフリー・ライト (「エンジェルス・イン・アメリカ」HBO)
こちらも当たり。
ミニシリーズ/TV映画助演女優
私の予想: メアリ-ルイーズ・パーカー (「エンジェルス・イン・アメリカ」HBO)
とったのは: メアリ-ルイーズ・パーカー (「エンジェルス・イン・アメリカ」HBO)
よしよし、これで勝率5割に戻したぞ。
ヴァラエティ/ミュージック/コメディ・シリーズ (Variety, Music or Comedy Series)
私の予想: 「ザ・デイリー・ショウ・ウィズ・ジョン・スチュワート (The Daily Show with Jon Stewart)」コメディ・セントラル
とったのは: 「ザ・デイリー・ショウ・ウィズ・ジョン・スチュワート」コメディ・セントラル
段々当たり癖がついてきた。
リアリティ/コンペティション・プログラム
私の予想: 「ジ・アメイジング・レース (The Amazing Race)」CBS
とったのは: 「ジ・アメイジング・レース」CBS
すげえなあ、5つ連続で当たったぞ。
TV映画
私の予想: 「サムシング・ザ・ロード・メイド (Something the Lord Made)」HBO
とったのは: 「サムシング・ザ・ロード・メイド」HBO
これで6連勝。
ミニシリーズ/TV映画主演男優
私の予想: アル・パチーノ (「エンジェルス・イン・アメリカ」HBO)
とったのは: アル・パチーノ (「エンジェルス・イン・アメリカ」HBO)
ひえーっ、これで7連勝だ。我ながら怖い。
ドラマ・シリーズ主演女優
私の予想: イーディ・ファルコ (「ザ・ソプラノズ」HBO)
とったのは: アリソン・ジェニー (「ザ・ホワイトハウス (The West Wing)」NBC)
いや、さすがにもうそろそろ外す頃だと思ったとはいえ、まさかここで外すとは思わなかった。コメディ助演女優のニクソンと並んで、今エミーの二大番狂わせ。「ホワイトハウス」派の残党の最後のあがきというところか。
コメディ・シリーズ主演女優
私の予想: ボニー・ハント (「ライフ・ウィズ・ボニー (Life with Bonnie)」ABC)
とったのは: サラ・ジェシカ・パーカー (「Sex and the City」HBO)
まあ、わからないではない。
コメディ・シリーズ主演男優
私の予想: トニー・シャロウブ (「モンク (Monk)」USA)
とったのは: ケルシー・グラマー (「フレイジャー」NBC)
グラマーはわりと業界人から好かれているからなあ。
ドラマ・シリーズ主演男優
私の予想: ジェイムス・ガンドルフィーニ (「ザ・ソプラノズ」HBO)
とったのは: ジェイムス・スペイダー (「プラクティス (The Practice)」ABC)
今度は4連敗か‥‥スペイダーは、下降線を辿っていた番組をまた復活させるという大車輪の活躍を見せたから、その辺が評価されたんだろう。
ミニシリーズ/TV映画主演女優
私の予想: メリル・ストリープ (「エンジェルス・イン・アメリカ」HBO)
とったのは: メリル・ストリープ (「エンジェルス・イン・アメリカ」HBO)
ここは目をつむってても当たる。
ミニシリーズ
私の予想: 「エンジェルス・イン・アメリカ」HBO
とったのは: 「エンジェルス・イン・アメリカ」HBO
当然ここもそう。
コメディ・シリーズ
私の予想: 「アレステッド・デヴェロップメント」FOX
とったのは: 「アレステッド・デヴェロップメント」FOX
よくとってくれました。
ドラマ・シリーズ
私の予想: 「ザ・ソプラノズ」HBO
とったのは: 「ザ・ソプラノズ」HBO
ついに来たかという感じ。最後はまた4つ連続で当たってほっと一息。
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9月19日以前に発表のあったマイナー部門の受賞予測。
ノンフィクション・シリーズ
私の予想: 「ザ・ブルーズ (The Blues)」PBS
とったのは: 「アメリカン・マスターズ (American Masters)」PBS
このシリーズは興味があるエピソードとそうでないエピソードの差が激しく、いったいそのうちのどれが評価されているのかよくわからない。
リアリティ・プログラム
私の予想: 「エクストリーム・メイクオーヴァー: ホーム・エディション (Extreme Makeover: Home Edition)」ABC
とったのは: 「クイア・アイ・フォー・ザ・ストレート・ガイ (Queer Eye for the Straight Guy)」ブラヴォー
「ホーム・エディション」でなければ「クイア・アイ」と、正しい方向で予想はしていたのだが。
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私の予想: 「サウス・パーク (South Park)」コメディ・セントラル
とったのは: 「サムライ・ジャック (Samurai Jack)」カートゥーン
一番来なさそうだなと思っていたのが来てしまった。
総評(反省と今後の対策)
今年のエミーは21部門予想して11個正解と、予想し出して初めて勝率5割台に乗せる。しかしもちろんこれは「エンジェルス・イン・アメリカ」という、ちょっとでもアメリカのTV界に詳しい者なら誰でも当てることのできる中核番組があったからこそだ。通常ならこの「エンジェルス」がとった5部門のうち半分も当たればいい方で、それだけで既に勝率は4割台に下がる。ま、それでもいつもよりはいいんだが。
他に目につく特徴として、今年最終回を迎えた番組の健闘が挙げられる。特に「フレイジャー」の二人のダブル受賞が光る。他にも「Sex in the City」からもサラ・ジェシカ・パーカーとシンシア・ニクソンの二人が受賞。一方でシャット・アウトされた「フレンズ」の例もある。「フレンズ」は本当に人気はあってもありがたがれてなかったんだな。とはいえ「アレステッド・デヴェロップメント」にコメディ・シリーズ賞を上げたのは、保守的なエミー賞としては大健闘と言える。「ソプラノズ」は今回は、主演の二人が受賞せず、助演の二人と、ついに番組が受賞。要するに今回は番組そのものに上げるから、ガンドルフィーニとファルコにはここは我慢してもらおうという意識の現れか。ま、それもいいだろう。
ホストは4年前にもホストを務めたゲイリー・シャンドリングが担当。もうちょっと子音をきちんと発音してくれると外国人でも何言ってるか聞き取りやすいんだが、進行次第やジョークはうまくまとめていたと思う。さて、今回ノミネートされた番組は多くが最終回を迎えたかもしくはキャンセル済みのため、来年のエミーは大きくノミネーションの顔が変わると思われる。 特にどういう番組がドラマ部門でノミネートされるか、大いに楽しみだ。
