2000年7月20日に発表のあった第52回プライムタイム・エミー賞のノミネート番組から、受賞番組を大胆予測。受賞発表は9月10日。せめて半分は当たることを祈る。
コメディ・シリーズ
「エヴリバディ・ラヴス・レイモンド (Everybody Loves Raymond)」(CBS)
「フレイジャー (Frasier)」(NBC)
「フレンズ (Friends)」(NBC)
「セックス・アンド・シティ (Sex and the City)」(HBO)
「ウィル&グレイス (Will & Grace)」(NBC)
本当はこの分野でノミネートされているべき「マルコム・イン・ザ・ミドル」が見当たらない。まあノミネートされている番組はそれなりに面白くはあるが。しかし私は皆が面白いと言う「セックス・アンド・シティ」はこれまでほとんど評価していなかった。実際、プレミアを見る限り面白くなかったのでしょうがない。ただし、他の人の意見を聞くと、それから面白くなったようではある。
「フレイジャー」が昨年「アリーmyラブ」に連続受賞を破られた雪辱を晴らすかという見方もあるが、しかしエミーをとるのは「ウィル&グレイス」と見た。エミー賞は、始まってすぐのシリーズ、特にコメディには辛い。昨年受賞してもよかったという話はよく耳にする「ウィル&グレイス」が、今年初受賞する可能性大。問題は私が評価していない「セックス・アンド・シティ」をアカデミー会員がどこまで評価するかだな。
ドラマ・シリーズ
「ER (ER)」(NBC)
「ロウ&オーダー (Law & Order)」(NBC)
「プラクティス (The Practice)」(ABC)
「ウエスト・ウィング (The West Wing)」(NBC)
これもどの番組がとってもおかしくない。エミーは一度受賞すると続けて受賞することが多いので、一昨年、昨年に引き続き「プラクティス」の3年連続受賞という可能性もあるが、今年は「ソプラノス」と「ウエスト・ウィング」の下馬評が高い。「ソプラノス」が話題性からいうと頭一つ抜け出ているが、マーティン・シーンが主演の政治ドラマ「ウエスト・ウィング」は、年寄りの多いアカデミー会員に受けがいいようだ。しかし「ソプラノス」はあれだけ話題になった昨年とれなくて、アカデミーはいったい何考えてんだと散々言われていたから、今年は無視するわけにはいくまい。というわけで順当に行けば「ソプラノス」だと思う。私個人としては「ソプラノス」は過大評価されている嫌いがあると感じるが。
ミニシリーズ
「アラビアン・ナイト (Arabian Nights)」(ABC)
「ビーチ・ボーイズ (The Beach Boys: An American Family)」(ABC)
「コーナー (The Corner)」(HBO)
「ジーザス (Jesus)」(ABC)
「P. T. バーナム (P. T. Barnum)」(A&E)
残念ながらビーチ・ボーイズのドキュドラマ「ビーチ・ボーイズ 」と、アメリカのサーカス界の草分けP. T. バーナムを描いた「P. T. バーナム」は見ていない。前者は単純に私がビーチ・ボーイズが嫌いだから。中年になって弛んだ腹を見せつけながら、まだああいう能天気な音楽をやっている人間のドキュドラマを見る気になぞ到底ならない。後者は主人公のP.T. バーナムを演じたボー・ブリッジスがこれまた嫌いだから。ブリッジスは数年前、一時TV映画というTV映画になんらかの役で出ていた気がするほど目にして、その時彼の顔を見るのにつくづくうんざりしてしまった。弟のジェフ・ブリッジスの方も好きじゃないから、要するに私はこの兄弟の顔が肌に合わないんだろう。
残りの3番組のうちで最もエミーに近いのは「ジーザス」と見る。要するにキリストの生涯を描いたドラマであるわけだが、流行りのSFXに頼らず、キリストの内面を真面目に描いていた。主演のジェレミー・シストが主演男優賞にノミネートされていないのが意外。脇のジャクリーン・ビセット、デブラ・メッシングらもよかった。スーツを着たサタンというのも虚を突いて印象に残った。「コーナー」は老人ばかりのアカデミー会員にはとんがり過ぎているかも。「アラビアン・ナイト」は面白くはあったが、他の番組に較べて今一つ。
TV映画(Television Movie)
「アニー (Annie)」(ABC)
「イフ・ディーズ・ウォールズ・クッド・トーク2 (If These Walls Could Talk)」(HBO)
「イントロデューシング・ドロシー・ダンドリッジ (Introducing Dorothy Dandridge)」(HBO)
「チューズデイ・ウィズ・モリー (Tuesday with Morrie)」(ABC)
「RKO281 (RKO281)」(HBO)
このノミネーションには私は大いに異議がある。私見では昨年のTV映画で最もできがよかったのは、TNTの「動物農場」である。原作が冷戦のアレゴリーだからといって、内容の面白さを見る前に時代遅れと断じてしまったアカデミー会員の蒙はいかんともし難い。「動物農場」以外では「アニー」か「イフ・ディーズ・ウォールズ・クッド・トーク2」だが、「アニー」は後半ちょっとという感じがしたし、「イフ・ディーズ‥‥」も3話から成るオムニバスであり、ヴァネッサ・レッドグレイヴが実に印象的だった第1話を除けば、あまり大したことはない。
「イントロデューシング・ドロシー・ダンドリッジ」は、「カルメン (54)」で黒人女性として初めてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたドロシー・ダンドリッジのドキュドラマ。今「X-メン」に出演中のハル・ベリー主演。ハル・ベリーは綺麗だったですけれどもね‥‥「RKO281」は話題性のみ。作品としては大したことない。製作規模はでかいので、それに騙されて思わず一票というアカデミー会員も多いとは思うけれども。
問題は「チューズデイ・ウィズ・モリー」。死期が迫っている歳とった社会学者と彼を毎週訪れて見守る若い男性との交流を描くというベストセラーの映像化で、社会学者にジャック・レモン、彼を見守る男性にハンク・アゼリアが扮している。内容があまりにもお涙頂戴っぽく見えたので、見ていない。黒人女性のオピニオン・リーダー、オフラ・ウィンフリーが製作しており、彼女はこれまでにも質の高い番組を幾つも製作しているから、それなりに見応えはあるだろうとは思っていたが‥‥「アニー」か「イフ・ディーズ‥‥」がとらなかったらこれかも知れない。ミュージカルは映画もTVも過小評価される嫌いがあるので、無理かとは思うがここでは一応「アニー」を本命にしておく。
コメディ・シリーズ主演男優
マイケル・J・フォックス (「スピン・シティ (Spin city)」ABC)
ケルシー・グラマー (「フレイジャー」NBC)
ジョン・リスゴー (「サード・ロック・フロム・サン (3rd Rock from the Sun)」NBC)
エリック・マコーマック (「ウィル&グレイス」NBC)
レイ・ロマノ (「エヴリバディ・ラヴス・レイモンド」CBS)
感傷的な理由ながら、パーキンソン氏病のため先シーズン限りで番組を降りたフォックスに一票。これはまず間違いないだろう。
ドラマ・シリーズ主演男優
デニス・フランツ (「NYPDブルー (NYPD Blue)」ABC)
ジェイムス・ガンドルフィーニ (「ソプラノス」HBO)
ジェリー・オーバック (「ロウ&オーダー」NBC)
マーティン・シーン (「ウエスト・ウィング」NBC)
サム・ウォーターソン (「ロウ&オーダー」NBC)
私が贔屓にしている「NYPDブルー」のデニス・フランツがここのところ何度も受賞している。もちろん「NYPDブルー」はいまだにレヴェルの高い番組作りをしているので今年も頑張ってもらいたいとは思うが、気になるのはもちろん「ソプラノス」のガンドルフィーニと、「ウエスト・ウィング」のシーン。「ウエスト・ウィング」は本当にアカデミー会員から気に入られているんだな。エミー賞は一度受賞すると番組が続く限り何年も連続して受賞する傾向が強いのだが、「NYPDブルー」の昨シーズンはそれほどドラマティックな展開がなかったので、今年はフランツは無理だと思う。今年はガンドルフィーニとシーンとの一騎打ちの気配が濃厚。どちらかにするなら私はガンドルフィーニを推す。
ミニシリーズ/TV映画主演男優
ボー・ブリッジス (「P. T. バーナム」A&E)
ブライアン・デネヒー (「あるセールスマンの死 (Death of a Salesman)」 ショウタイム)
ジャック・レモン (「チューズデイ・ウィズ・モリー (Tuesday with Morrie)」ABC)
ウィリアム・H・メイシー (「スライト・ケイス・オブ・マーダー (Slight Case of Murder)」TNT)
リーヴ・シュライバー (「RKO281」HBO)
ブリッジスは個人的に好きでないのでパス。デネヒーの「あるセールスマンの死」は、話題となったブロードウェイの舞台をそのまま撮影したもので、はっきり言ってTV映画ではない。デネヒーの演技自体は鬼気迫るもので、こりゃ凄いとは思ったけれども。しかし、ここでデネヒーに賞を上げてしまったら、なんで「十二夜」(PBS) のヘレン・ハントが主演女優賞にノミネートされていないのかわからなくなる。こちらも舞台を中継したものだが、私としてはこちらはただ単純に傑作だと思い、圧倒された。レモンは前掲の理由により見てないため判断不能。メイシーの「スライト・ケイス・オブ・マーダー」は、ドナルド・ウエストレイクのミステリ「トラヴェスティ (A Travesty)」を映像化したもの。小粒で気の利いた作品。シュライバーは何故ノミネートされているのか私には訳がわからない。
とまあ、消去法でいくと見ていない「チューズデイ・ウィズ・モリー」のレモンということになってしまう。それもこれも「ジーザス」が番組としてミニシリーズにはノミネートされているくせに、出ずっぱりで作品を引っ張ったジェレミー・シストが主演でノミネートされていないから迷うことになる。私の気持ちとしては、別にキリストのことなんかどうでもいい「ジーザス」より、誰もが怖れる役柄を説得力たっぷりに演じたシストこそを誉めるべきだと思うのだが。
コメディ・シリーズ主演女優
ジェナ・エルフマン (「ダーマ&グレッグ (Dharma & Greg)」ABC)
パトリシア・ヒートン (「エヴリバディ・ラヴス・レイモンド」 CBS)
ジェイン・カツマレク (「マルコム・イン・ザ・ミドル (Malcolm in the Middle)」FOX)
デブラ・メッシング (「ウィル&グレイス」NBC)
サラ・ジェシカ・パーカー (「セックス・アンド・シティ」HBO)
「マルコム・イン・ザ・ミドル」のカツマレクか「ウィル&グレイス」のメッシングのどちらかと見る。カツマレクは悪くないが、「マルコム」が番組自体がコメディ・シリーズ部門にノミネートされてないので、今一つ推されている感じがしない。メッシングはミニシリーズでノミネートされた「ジーザス」で、なんとキリストを誘惑するマグダレアのマリアという、シットコムとは天と地の差があるシリアスな演技も披露して驚かせてくれた。「ウィル&グレイス」でいつも大口を開けて笑っているメッシングしか知らなかったので、実に印象的だった。そういうノミネートされた番組外の活躍も考慮して、今回はメッシング。
ドラマ・シリーズ主演女優
ロレイン・ブラッコ (「ソプラノス」HBO)
エイミー・ブレネマン (「ジャッジング・エイミー (Judging Amy)」 CBS)
エディ・ファルコ (「ソプラノス」HBO)
ジュリアナ・マルグリース (「ER」NBC)
セーラ・ワード (「ワンス・アンド・アゲイン (Once and Again)」ABC)
これは難しい。誰がとっても別に文句はない。しかし「ソプラノス」ならやはり昨年のようにファルコの方が順当だろう。ファルコは同じくHBOの「Oz」にも出演、当代随一の演技派との評価も高い。「ジャッジング・エイミー」は、ブレネマンが田舎に帰って裁判官になるバツ一の女性を演じている。彼女は「NYPDブルー」出身で、私は贔屓にしているのだが、しかしこの番組ではブレネマンよりも彼女の母親役を演じるタイン・デイリーの方に味がある。
マルグリースは、いったい大勢の人間が出たり入ったりする「ER」で、果たして主役と呼べるのかとノミネートされるのを見る度に思う。しかし昨シーズンの、「ER」を降りる最後のエピソードは、ああ、やっぱりこうなるかとは思ったが、いや、やはりこうなるしかないんだろうなと全アメリカ国民に思わせた印象的な幕切れだったから、その余波を受けてついにエミーを手にするかも知れない。ワードが主演する「ワンス・アンド・アゲイン」は、40代の中年の主人公同士の恋愛を描く。地味ながら質の高いドラマということで定評がある。ここでは、最後のチャンスでついにマルグリースが栄冠を手にすると見た。
ミニシリーズ/TV映画主演女優
ハル・ベリー (「イントロデューシング・ドロシー・ダンドリッジ」HBO)
ジュディ・デイヴィス (「クーラー・クライメット (Cooler Climate)」 ショウタイム)
サリー・フィールド (「クーラー・クライメット」ショウタイム)
ホリー・ハンター (「ハーラン・カウンティ・ウォー (Harlan County War)」ショウタイム)
ジーナ・ロウランズ (「カラー・オブ・ラヴ: ジェイシーズ・ストーリー (Color of Love: Jacey's Story)」CBS)
ショウタイムのオリジナル映画、「クーラー・クライメット」から主演の二人、ジュディ・デイヴィスとサリー・フィールドが二人ともノミネートされていてびっくり。「クーラ・クライメット」は、金持ちの女性(デイヴィス)と、その豪邸に働きに来た家政婦(フィールド)の関係を描くドラマで、要するに主人公が両方とも女性の「ドライビング・ミス・デイジー」といったらわかりやすいだろうか。地味なドラマだったからノミネートされるとはまったく思っていなかった。デイヴィスもフィールドも好きな役者だから別に文句はないが、なんで「イフ・ディーズ・ウォールス・クッド・トーク2」のヴァネッサ・レッドグレイヴがないわけ?と思っていたら、レッドグレイヴは助演女優賞の方にノミネートされていた。おかげで予想がしにくい。どれもいいというよりも、どれも今一つという感じである。
「ハーラン・カウンティ・ウォー」は、現実にアメリカで起こった最大の労働争議が舞台。ハンターはいつも通りうまいが、この話はこの事件を取材したクラシックのドキュメンタリーがあり、私はなにもわざわざまたドキュドラマにする必要性がわからないので、ちょっとマイナス。「カラー・オブ・ラヴ」は親を亡くした女の子の、黒人の祖父と白人の祖母が共同で子育てに当たるというもので、ロウランズが演じるのはもちろん白人の祖母。老人ネットワークと噂されるCBSらしい番組で、若い世代がこの番組を見たとは思えない。私も見ていないので、よくわからない。困ったな。このジャンルは予想できないぞ。というわけで、これまた特に推すというわけではないが、今現在黒人女優としては一、二の実力派という点では誰も異論はないだろう「イントロデューシング‥‥」のハル・ベリーを挙げておこう。
コメディ・シリーズ助演男優
ピーター・ボイル (「エヴリバディ・ラヴス・レイモンド」CBS)
ブラッド・ガレット (「エヴリバディ・ラヴス・レイモンド」CBS)
ショーン・ヘイズ (「ウィル&グレイス」 NBC)
ピーター・マクニコル (「アリーmyラブ (Ally McBeal)」FOX)
デイヴィッド・ハイド・ピアース (「フレイジャー」NBC)
皆さん頑張っているとは思うが、昨年に引き続き「フレイジャー」のピアースで決まり。
ドラマ・シリーズ助演男優
マイケル・バダルッコ (「プラクティス」ABC)
ドミニク・チアニーズ (「ソプラノス」HBO)
スティーヴ・ハリス (「プラクティス」 ABC)
リチャード・シフ (「ウエスト・ウィング」NBC)
ジョン・スペンサー (「ウエスト・ウィング」NBC)
いや、困った。恥ずかしながら「プラクティス」の二人を除いて、あとは顔を知らないのである。「ソプラノス」のチアニーズ?誰だっけ。「ウエスト・ウィング」の二人に至っては、まったく漠として何にも思い出せない。別に気に入った番組でもないので、まともに見たことがないのである。まあ順当に行けばバダルッコが昨年に引き続き当確かなとは思うが‥‥ごめんなさい。この項パス。
ミニシリーズ/TV映画助演男優
ハンク・アゼリア (「チューズデイ・ウィズ・モリー」ABC)
クラウス・マリア・ブランドウアー (「イントロデューシング・ドロシー・ダンドリッジ」HBO)
ジェイムス・クロムウェル (「RKO281」 HBO)
デニー・グローヴァー (「フリーダム・ソング (Freedom Song)」TNT)
ジョン・マルコヴィッチ (「RKO281」HBO)
グローヴァーの「フリーダム・ソング」は南部の人種差別を主題としたドラマ。「RKO281」のマルコヴィッチは別に普通であり、彼のよさが充分出ていたとは言い難い。あんなんじゃマルコヴィッチって大したことないじゃないかと思われるのがオチだ。対してクロムウェルは見る度に印象の異なる役に挑戦していて、いつも新しい発見があり、感心させられる。「RKO281」では新聞王ハーストに扮しており、「将軍の娘」の将軍役に近い役と言える。実は「RKO281」で本当によかったのは彼だけである。一方、「フリーダム・ソング」で人種差別を受けるグローヴァーは、題材から視聴者が差別される側に感情移入しやすいだけに、こう言っては何だが儲け役である。クロムウェルかグローヴァーのどちらか‥‥私としてはクロムウェルを推す。
コメディ・シリーズ助演女優
ジェニファー・アニストン (「フレンズ」NBC)
キム・キャトラル (「セックス・アンド・シティ」HBO)
リサ・クドロウ (「フレンズ」 NBC)
メーガン・ムラリー (「ウィル&グレイス」NBC)
ドリス・ロバーツ (「エヴリバディ・ラヴス・レイモンド」CBS)
「フレンズ」の二人は今やヴェテランの域。でもなんでこの二人でコートニー・コックスはいないのとはどうしても思う。第一、この番組はアンサンブルのコメディだから彼女らは主演じゃないわけ?と思うが、この辺の区分は番組を製作しているスタジオがそう言ってることが多いから、本人たちが納得している限り第三者がどうこう言うことでもないけど。しかしこの部門では、「セックス・アンド・シティ」以外にもTNTのTV映画「36アウワーズ・トゥ・ダイ (36 Hours to Die)」での好演が印象に残ったキャトラルがイチ押し。
ドラマ・シリーズ助演女優
ストッカード・チャニング (「ウエスト・ウィング」NBC)
タイン・デイリー (「ジャッジング・エイミー」CBS)
アリソン・ジャニー (「ウエスト・ウィング」 NBC)
ナンシー・マーチャンド (「ソプラノス」HBO)
ホランド・テイラー (「プラクティス」ABC)
この部門は混戦である。「ウエスト・ウィング」でファースト・レディを演じるチャニングも捨て難いし、「ジャッジング・エイミー」で主人公ブレネマンのタフで頑固な母を演じるデイリーもいい。昨年に引き続き「プラクティス」のテイラーという線も充分あり得る。しかし「ソプラノス」で主人公のガンドルフィーニに心臓発作を起こさせるほど無理難題を引っかけてわがままを通したマーチャンドを、つい先日亡くなったという感傷的な理由からも推す。
ミニシリーズ/TV映画助演女優
キャシー・ベイツ (「アニー」ABC)
エリザベス・フランツ (「あるセールスマンの死」ショウタイム)
メラニー・グリフィス (「RKO281」 HBO)
ヴァネッサ・レッドグレイヴ (「イフ・ディーズ・ウォールズ・クッド・トーク2」HBO)
マギー・スミス (「デイヴィッド・カッパーフィールド (David Copperfield)」TNT)
スミスの「デイヴィッド・カッパーフィールド」はディケンズの原作を映像化したもの。舞台の録画とはいえどもフランツは悪くなかったし、グリフィスもいつも通りちょっと演技がオーヴァー気味なのを除けば貶す理由はあまりないのだが、ここは歌って踊れることを証明したベイツと、とにかく圧倒的な存在感を示して演技とはどういうものかということを知らしめたレッドグレイヴの二人に絞られる。本当はレッドグレイヴは主演女優賞、ベイツは助演女優賞だと思っていたのだが、「イフ・ディーズ・ウォールズ‥‥」は3話から成るオムニバスなので、その中の一話に主演していてもレッドグレイヴは助演だと見られたようだ。ここはベイツには涙をのんでもらってレッドグレイヴに絞るしかないだろう。
