2019年9月22日に発表のあった第71回プライムタイム・エミー賞 (The 71st Annual Primetime Emmy Awards) 受賞者/番組と、私の予想成績と反省。
2019年9月22日に発表のあった第71回プライムタイム・エミー賞 (The 71st Annual Primetime Emmy Awards) 受賞者/番組と、私の予想成績と反省。
コメディ助演男優 (Supporting Actor in a Comedy Series)
私の予想は: アラン・アーキン「ザ・コミンスキー・メソッド」
受賞したのは: トニー・シャルーブ「ザ・マーヴェラス・ミセス・メイゼル」
当たらないことに納得したりする。
コメディ助演女優 (Supporting Actress in a Comedy Series)
私の予想は: アナ・クラムスキー「ヴィープ」
受賞したのは: アレックス・ボースタイン「ザ・マーヴェラス・ミセス・メイゼル」
ボースタインの2連覇。
コメディ主演男優 (Lead Actor in a Comedy Series)
私の予想は: ドマイケル・ダグラス「ザ・コミンスキー・メソッド」
受賞したのは: ビル・ヘイダー「バリー」
ヘイダーかダグラスとは言っている。
コメディ主演女優 (Lead Actress in a Comedy Series)
私の予想は: ジュリア・ルイス-ドレイファス「ヴィ―プ」
受賞したのは: フィービー・ウォーラー-ブリッジ「フリーバッグ」
負けなしドレイファスに初めて土がついた。
リアリティ・コンペティション (Reality-Competition Program)
私の予想は: 「アメリカン・ニンジャ・ウォリアー」
受賞したのは: 「ルポールズ・ドラグ・レース」
ここは「ニンジャ・ウォリアー」が来るまでしつこく行くだけ。
リミテッド・シリーズ/TV映画助演女優 (Supporting Actress in a Limited Series or a Movie)
私の予想は: パトリシア・アークエット「ジ・アクト」
受賞したのは: パトリシア・アークエット「ジ・アクト」
やっと一つ当たる。
リミテッド・シリーズ/TV映画助演男優 (Supporting Actor in a Limited Series or a Movie)
私の予想は: ベン・ウィショー「ア・ヴェリー・イングリッシュ・スキャンダル」
受賞したのは: ベン・ウィショー「ア・ヴェリー・イングリッシュ・スキャンダル」
ほとんどカンだったんだが。
リミテッド・シリーズ/TV映画主演男優 (Lead Actor in a Limited Series or a Movie)
私の予想は: ベニシオ・デル・トロ「エスケイプ・アット・ダネモラ」
受賞したのは: ジャレル・ジェローム「ウェン・ゼイ・シー・アス」
「ウェン・ゼイ・シー・アス」 が台風の目になりそうな感じはしていた。
TV映画 (Television Movie)
私の予想は: 「バンダースナッチ (ブラック・ミラー) 」
受賞したのは: 「バンダースナッチ (ブラック・ミラー) 」
たまにはこういう読みが当たることもある。
リミテッド・シリーズ/TV映画主演女優 (Lead Actress in a Limited Series or a Movie)
私の予想は: ミシェル・ウィリアムズ「フォッシ/ヴァードン」
受賞したのは: ミシェル・ウィリアムズ「フォッシ/ヴァードン」
そこそこ当たってくれて嬉しい。
リミテッド・シリーズ (Limited Series)
私の予想は: 「ウェン・ゼイ・シー・アス」
受賞したのは: 「チェルノブイリ」
HBOのリミテッド・シリーズの視聴率記録を達成したのは知っていたが。
ヴァラエティ・スケッチ・シリーズ (Variety Sketch Series)
私の予想は: 「サタデイ・ナイト・ライヴ」
受賞したのは: 「サタデイ・ナイト・ライヴ」
SNL黄金期はまだまだ続きそうだ。
ヴァラエティ・トーク・シリーズ (Variety Talk Series)
私の予想は: 「ラスト・ウィーク・トゥナイト・ウィズ・ジョン・オリヴァー」
受賞したのは: 「ラスト・ウィーク・トゥナイト・ウィズ・ジョン・オリヴァー」
こちらも全盛期を迎えつつある。
ドラマ助演男優 (Supporting Actor in a Drama Series)
私の予想は: ニコライ・コスター-ウォルドー「ゲーム・オブ・スローンズ」
受賞したのは: ピーター・ディンクレイジ「ゲーム・オブ・スローンズ」
今回はコスター-ウォルド―の番と思ったのに。
ドラマ助演女優 (Supporting Actress in a Drama Series)
私の予想は: グウェンドリン・クリスティ「ゲーム・オブ・スローンズ」
受賞したのは: ジュリア・ガーナー「オザーク」
GOTは潰し合いをしてしまったようだ。
ドラマ主演男優 (Lead Actor in a Drama Series)
私の予想は: ボブ・オデンカーク「ベター・コール・ソウル」
受賞したのは: ビル・ポーター「ポーズ」
まったく外したな。
ドラマ主演女優 (Lead Actress in a Drama Series)
私の予想は: サンドラ・オー「キリング・イヴ」
受賞したのは: ジョディ・カマー「キリング・イヴ」
第2シーズンは助演に見えたカマーが俄然存在感を発揮してきた。
コメディ (Comedy Series)
私の予想は: 「ヴィ―プ」
受賞したのは: 「フリーバッグ」
今回「フリーバッグ」の躍進を見切れなかったのが、コメディで惨敗の要因。
ドラマ (Drama Series)
私の予想は: 「ゲーム・オブ・スローンズ」
受賞したのは: 「ゲーム・オブ・スローンズ」
ここはこんなもんだろう。
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以下は9月22日以前に発表のあったマイナー部門の受賞予測。
アンストラクチャード・リアリティ・プログラム (Unstructured Reality Program)
私の予想は: 「ベーリング海の一獲千金」
受賞したのは: 「ユナイテッド・シェイズ・オブ・アメリカ」
まさかと思った3連覇。
リアリティ・ショウ・ホスト (Host For A Reality Or Reality-Competition Program)
私の予想は: ルポール・チャールズ「ルポールズ・ドラグ・レース」
受賞したのは: ルポール・チャールズ「ルポールズ・ドラグ・レース」
ルポール4連覇。
ドキュメンタリー/ノンフィクション・シリーズ (Documentary or Nonfiction Series)
私の予想は: 「ホスティル・プラネット」
受賞したのは: 「アウア・プラネット」
もう一つのネイチャーものだった。
ドラマ・ゲスト男優 (Guest Actor in a Drama Series)
私の予想は: ロン・シーファス・ジョーンズ「ディス・イズ・アス」
受賞したのは: ブラッドリー・ホイットフィード「ザ・ハンドメイズ・テイル」
ここは完全に外れ。
ストラクチャード・リアリティ・プログラム (Structured Reality Program)
私の予想は: 「クイア・アイ」
受賞したのは: 「クイア・アイ」
にんまり。
コメディ・ゲスト男優 (Guest Actor in a Comedy Series)
私の予想は: アダム・サンドラー「サタデイ・ナイト・ライヴ」
受賞したのは: ルーク・カービー「ザ・マーヴェラス・ミセス・メイゼル」
当たり外れの差が激しい。
ヴァラエティ・スペシャル (Variety Special)
私の予想は: 「スプリングスティーン・オン・ブロードウェイ」
受賞したのは: 「カープール・カラオケ: ウェン・コーデン・メット・マッカートニー・ライヴ・フロム・リヴァプール」
音楽関係というのだけは当たったな。
ヴァラエティ・スペシャル・ライヴ (Variety Special Live)
私の予想は: 「ライヴ・イン・フロント・オブ・ア・ステュディオ・オーディエンス」
受賞したのは: 「ライヴ・イン・フロント・オブ・ア・ステュディオ・オーディエンス」
こういう微妙なカテゴリーがわりと当たる。
アニメーション (Animated Program)
私の予想は: 「ボージャック・ホースマン」
受賞したのは: 「ザ・シンプソンズ」
「ザ・シンプソンズ」復活。
ドキュメンタリー/ノンフィクション・スペシャル (Documentary or Nonfiction Special)
私の予想は: 「ジ・インヴェンター」
受賞したのは: 「リーヴィング・ネヴァーランド」
マイケル・ジャクソンの影響力は死してまだ強力。
インフォマーシャル・シリーズ/スペシャル (Informational Series Or Special)
私の予想は: 「サヴァイヴィング・R.ケリー」
受賞したのは: 「アンソニー・ボーデイン: パーツ・アンノウン」
なんだよ、やっぱりまた「アンノウン」か。
短編アニメーション (Short Form Animated Program)
私の予想は: 「ラヴ、デス&ロボッツ」
受賞したのは: 「ラヴ、デス&ロボッツ」
読み通り!
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総評 (反省と今後の対策)
今年は31部門予想して当たったのは11部門。的中率3割8分は、昨年に較べるといいでき。4割当たると嬉しいんだが。コメディの「フリーバッグ」の躍進を見極めきれなかったのが悔やまれる。また、多少は昨年よりよくはなったとはいっても、ドラマやコメディの主演助演という主要な部門で外しており、その点も反省の材料。
今年のエミーは、オスカーに倣ってホストがいない進行。いなければいないでそこそこ楽しませるのはさすがと思うが、いくばくかの華のなさみたいなものを感じてしまうのは、致し方ない。
年々視聴率を落としているアメリカTV界だが、それはエミー賞中継も例外ではなく、今回もまた視聴率最低記録を更新。一方でNetflixやamazon、huluという視聴率には関係ないストリーミング・サーヴィスの番組も多数ノミネートされているため、番組の人気度、本質は数字には現れにくくなってもいる。
近年、TV番組としては最大の話題作だったHBOの「ゲーム・オブ・スローンズ」が終わり、コメディ・シットコムでも人気の点では断トツだったCBSの「ザ・ビッグ・バン・セオリー」も終わった。来季のアメリカTV界は、さらに新しい展開、もしくは難しい転機を迎えるものと思われる。
第71回プライムタイム・エミー賞結果発表